同伴にしろ、場外指名にしろ、本指名にしろ、「指名」は、キャバクラで働く女の子にとっても、お店にとっても、大きな利益に成るもの。
果たして、どんな娘が指名を取っているのでしょうか?
「そりゃあ、美人でボン・キュッ・ボンみたいな、ドレス着せるとすごいことになる、若い女の子!!」
…そうでしょうかね。
確かに、そういう女の子なら写真でお店の前なんかにデーンと飾ってあれば、すごい見栄えがするでしょう。
しかしながら、本当にそういう娘が、指名をたくさん取って、高級ボトル何本も抜いてもらったりして、売り上げに貢献し、いわゆる「ナンバーワン」に成っているのでしょうか。
男性客の腹の中は、どうなんでしょうかね。
そんなことも含め、キャバクラ嬢の美人度と、指名の度合いの関係について考えてみました。
キャバクラ用語の整理…アフター、場内指名、本指名、同伴。
はじめに、「指名」にまつわるキャバクラ用語から、まとめておきたいと思います。
よく聞く「アフター」は、キャバクラでの指名には入りません。
あれは逆に、後の指名につなげるため、女の子が自発的にする「営業」の一種だと考えてください(単純に遊んでいるだけのように見えるときもあるのですが…)。
だから、アフターに誘われた=指名された!とは、カウントされません。
特にお店側が、そう考えません。(もちろん、営業を勧めるお店では、カウントしている所もあるでしょうが)
では、キャバクラにおける指名とは何かというと、「場内指名」と「本指名」のことです。
これに「同伴」も加わります。
箇条書きで説明したほうが、分かりやすいでしょうね。
場内指名
フリーで来た男性客(※)が、キャバクラ店内に居る女の子を見て、その場で指名することです。
大概の場合、フリーで入店したとき、偶然ついてくれた女の子との話が盛り上がって、その娘との時間が切れてしまった後も「もっと一緒に話そうよ」となり、めでたく成立します。
お店側も、この指名に絶妙のタイミングを見計らって、各女の子の時間設定をしているわけですね。
(※特に「~ちゃんに会いに来た」というのではない、指名をしていない男性客のことです。初回の入店客のほとんどが、このタイプです。時間料金しか見ていないことが多いので…)
本指名
そのお店に居る特定の女の子を、入店前から指名することです。
以下の話で、メインになるのは、このタイプの指名に他なりません。
店内で、スタッフのサポートもあって得られる場内指名とは違い、女の子の素の力だけで、お店の外から、男性客を引き寄せてくることですから当然、お店側からも高い評価を受けます。
「場外指名」とも呼ばれます。
電話もオーケーでしょうが、今では、お店のホームページ経由で行われることが多いみたいです。
同伴
女の子が出勤する前に、店外でデートして、その後お店に行く、というタイプの指名(の一種)です。
ただし、本指名とは違い、お店側も別料金でちゃっかりカウントしています。
雪崩式に「本指名」にも成ってしまうので、同伴+本誌名は、避けられないのですが…。
相場的には、場内指名も本指名も同伴も、5,000円以内で収まるキャバクラがほとんどです。
お店のホームページで公開していたり、していなかったりするので見てみるのも良いでしょう。
男性客の心理
こういったことがキャバクラでは、夜な夜な行われているわけですね。
さて、本題に入りますが、そもそも男性客は、どうして「指名」なんて行うのでしょうか。
「その娘に会いたいから」…当然ですよね。
では、なぜ、会いたいのでしょうか。
「好きだから(結婚してくれ)」ですよね~…。
確かに、妻子持ちだとか、ヤリたいだけで後は面倒くさいだとか、友達営業だとか(何だそれ?)、いろいろ言われていますが、全部ひっくるめて、「その娘が好きだから」というのが男性心理の根っこにはあると思います(※)。
好きだから指名するのです。
愛情表現の一種なのですね。
でも本当に「好きだ!!」なんて言われたら気持ち悪いだけですから、「指名」というエレガントなスタイルが取られるわけです。
(※友達営業とは、意中の娘を「本当は落としたいんだけれども、無理だから、爽やかな友情関係で持続させよう」と折れてしまった草食系男子の心情を利用し、キャバクラ嬢が開発した、なんとも言えない営業戦略です)
美人だけど指名客が居ない子ってガード硬いから?
こう考えると、「指名」を得られないキャバクラ嬢(以下キャバ嬢)は、単純に、男性客の恋愛対象にならない、というだけに思えてしまいます。
ではそれは、ブサイクだからとか、そういうことなんでしょうか。
キャバクラのホームページを見てみると、必ずしも外見だけがカギではないことが分かります。
例えば、上位にすんごい肉食系ギャルが食い込んでいたり、うすーい顔の女の子が居たりするのです。
その一方で「どうしてこんなゴージャスな娘が!?」みたいなキャバ嬢が下位に甘んじていたりします。
どうしてでしょうか。
答えのひとつとして、すごい美人なんだけど、アフターのお誘い→NO!
同伴のお誘い→デートがビジネスライク…。
お酒の席→とにかく触らせない、揉ませない!
という風に、鉄壁のガードを貫き「この娘は無理だ…」、「高嶺の花だ…」と男性客に思わせてしまっているから、というのが考えられますね。
キャバ嬢としての接客能力の問題?
確かに、そういう「ガードの硬い娘」は、キャバ嬢として人気が出ないし、指名も取れないでしょう。
そもそも、トークも上手くなさそうです。
ある程度のぎこちなさは、素人路線が好きな男性客にはウケるでしょうけれども、完全に“不思議ちゃん”で、何でもかんでも自分のペースでやっていたなら、「テメエ、どっちが客だと思ってんだ!?」と成りますよね。
キャバクラといえども接客業の世界。
先手先手で、おしぼり、タバコ(ライター役)、ウイスキーおいしく作る、等々…基本的な動作はできていなくては、なりません。
外見の良さがマイナスに働く場合もある。
美人なキャバ嬢が売れない理由として、いくつか思い当たるものが出てきました。
・ガードが硬い。
・高嶺の花。
・不思議ちゃん。
・接客下手。
ただ少し、こういったことは極論にも思えます。
問題は、もっと普通の所にあるのではないでしょうか。
つまり、「けっこう基本できてて、すんごく美人なのに、どうしてあの娘、指名取れないんだろう」という疑問です。
答えとして考えられるのは、話を戻してしまいますけれども、やはり、キャバ嬢としての基本能力を認めたとしても「恋愛対象にならないから」ではないでしょうか。
確かに、すんごい肉食系ギャル(=恋愛対象としてキツイ?)が、お店のランキング上位に食い込んでいることがあります。
実際、恋愛ムードというより「お祭り騒ぎ」で盛り上げているのでしょう。
しかしながら絶対、それだけではないはずです。
なぜなら、そんな「お祭り騒ぎ」でその娘に付いた客は、遅かれ早かれ、いずれ飽きてしまう時が来るからです。
肉食系ギャルでも、何かうま~く、男性客の心に忍び寄ることかをしているのです。
男性客が、どうしても気にかけてしまう様な何かを。
結局、それは「恋愛対象に成るか成らないか」という話と一緒ではないでしょうか。
例えば、自分の素性をどっぷり男性客に打ち明けてしまう、なんてのはどうでしょうか。
「○×ちゃんは、自分にだけ本当のことを話してくれた!!」と、男性客は思ったならシメたもの。
同情や共感が、やがて恋愛感情に変わって行きます。
けれども、これが重要なのですが、こういう道から引き込む恋愛関係は、皮肉なことに、あんまり美人でない、感情移入しやすい娘であったほうが、成功するのです。
まとめ
以上のような角度から考えると、美人だけど指名客が居ないキャバ嬢は、ガードの硬さ云々よりも、「美人である、正にそのために、男性客が感情移入しにくく成っている」という恐れがあります。
とくに、キリッとした顔の美人は、何でもできそうなので(←これ遠ざけられる時に使われるセリフではないでしょうか)、「自分なんて必要としてない」と男性客に思わせてしまいかねません。
「必要とされていない」のなら、恋愛もへったくれも無いですよね。
そして指名が、恋愛感情の延長線にあるとするなら、こういった美人な娘は、キャバクラ戦線で損をしてしまうことに成るのです。
もし幸か不幸か、自分がそれに当てはまっている思う女の子は、メイクからでも、工夫してみるのが良いでしょう。
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