「芸能人の仕事に興味ある?芸能プロダクションの社長と知り合いなんだけど、良かったら会ってみない?」などと声をかけ、実は風俗店への紹介やAV出演を強要されるといった被害が相次いでいるスカウト詐欺。
特に東京の原宿ではこうしたスカウト詐欺が多く、また各地方の栄えている街では、多くの夢見る女性たちがこうしたスカウト詐欺の被害に遭っています。
こうしたスカウト詐欺の被害が拡大されたことで、スカウト詐欺の存在への認知は広まったものの、その被害数は減ることはありません。
むしろ、スカウトの声がかかってしまった時に「自分は大丈夫だろう」となぜか考えてしまう方も少なくはなく、スカウト詐欺の疑いを考える前にスカウトをされたことに対して浮かれてしまい、被害にあってしまうケースが非常に多いのです。
改めて、スカウト詐欺とはどういった手口で行われているのでしょうか。
また、その被害はどういったものがあり、スカウト詐欺の餌食にならないためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
この記事では、スカウト詐欺に引っかからないためにも、改めてスカウト詐欺の実態について、ご紹介します。
スカウト詐欺の手口とは?多発する時期は?なぜ被害が起きる?
スカウト詐欺の手口は、実にシンプルになります。
繁華街などに出てきている若い女性に対して、「芸能人に興味はない?」「雑誌モデルに興味はない?」などと声をかけ、女性と連絡先を交換し、個人情報を入手します。
そこから、女性に対して「芸能人としてデビューするための多額なレッスン費用」と称してお金を絞り取り続けるか、もしくは芸能プロダクションの社長を装ったAVプロダクションや風俗店店長などを紹介し、AVの出演や風俗店での勤務を強要するといったものになります。
今までは街中で声をかけていく手法が主なものでしたが、今では若い女性の間でSNSが普及されたことにより、インスタグラムやツイッターなどを経由してスカウトが行われることもあるそうです。
こうしたスカウト詐欺は、実は多発する時期というのが、春と夏と決まっています。
春は、地方から東京や大阪といった都心部に進学や就職などをきっかけに出てくる地方出身者が多く、そうした都会に慣れない、何も知らない純粋な女性を狙ったスカウト詐欺が多発するのです。
また夏の時期は、テンションが上がっておおらかになってしまいがちなので、そうした気持ちが大きくなったタイミングを見計らって、スカウトマンがつけ込んでくるのです。
もちろん、秋や冬にこうしたスカウト詐欺の被害がないわけではありませんが、1年のうちで春と夏は非常に被害が増える傾向があるので、注意しなければならないのは言うまでもありません。
こうしたスカウト詐欺の存在への認知が深まった今でもまだ、スカウト詐欺への被害が減らない理由は、冒頭でも少しお伝えしましたが、女性側の危機感の無さや、「芸能人」「モデル」などのスカウトに対する心の浮かれが原因です。
こうしたスカウトの声がかかった時、AV出演や風俗店への紹介だと疑わず、まず先に「芸能人へのオファーが来た!」という感情が出てしまい、気分が浮かれてしまうのです。
被害に遭わないポイントは後述しますが、この時点で「スカウト詐欺かも?」と疑うことが、スカウト詐欺の被害に遭わないための大切なポイントになります。
スカウト詐欺の被害は、どんなものがある?
そうしたスカウト詐欺の被害は、大きくわけて2つあります。
それは、「芸能人としてデビューするためのレッスン費用の請求」という金銭面の被害と、「AV出演・風俗店への雇用」という肉体面の被害です。
まず、芸能人としてデビューするためのレッスン費用の請求」という金銭面の被害については、実際にレッスンを受けた上で請求されるパターンと、受けない段階で入金直後にスカウトマンと連絡が取れなくなるパターンの2つがあります。
特に金銭面で多いのは前者で、継続的に多額の費用を得ようと、どんどん高額レッスンのオファーを投げかけてきます。
もしそうしたレッスンのオファーを断った場合や、打診されたオーディション(基本的にAVや風俗店のもの)を断った場合は、「もうすでにレッスン代を負担しているんだ!」「今までレッスンにかかった金額はどうするつもりだ!」と難癖をつけ、金銭を要求しようとします。
また、「AV出演・風俗店への雇用」という肉体面の被害については、芸能オーディションなどを装って撮影スタジオなどに連れて行き、女性に逃げられない状況を作り、そのまま男性とのセックスと撮影を強要されてしまう、という内容になります。
これを断ろうとした場合、スタジオのレンタル代や業者への仕事の発注代などを請求させてもらうと脅されてしまい、何も知らない女性はそんな金額は払えないと、泣く泣く男性とのセックスや撮影を受けさせられてしまうのです。
スカウト詐欺に遭わないためには、どうすればいい?
金銭的な被害も、肉体的な被害も、どちらにせよ被害者の女性が大きなダメージを受けることには変わりはありません。
スカウトの話が来た時に、「これってスカウト詐欺かも?」と疑うことは非常に必要ではありますが、こうした被害に遭わないために、他にはどんな対策をする必要があるのでしょうか。
まず、こうしたスカウトの話が来た時に、舞い上がってすぐに指定されたアクションを取らないことが大切です。
スカウトマンは、もし自分のテリトリー(事務所や撮影スタジオ、お店など)の近くでスカウト行為をする場合、「近くに事務所があるので、よければそこでお話ししませんか?」などと伝え、自分のテリトリーに女性を連れて行こうとします。
また、履歴書やエントリーシートなどを記載して送付を希望したり、カフェなどに入って契約書を書かせようとします。
スカウト詐欺の被害に遭わないためには、スカウトマンから要求されたそうしたアクションをすぐに取らず、「検討してから連絡します」と伝え、スカウトマンから離れることが大切です。
また、名刺をもらって、記載されているスカウト先プロダクションを調べることも大切です。
まともなプロダクションであれば、ウェブサイトなどもしっかり存在しますし、事務所もアクセスのいい綺麗な場所に構えていることがほとんどです。
ちなみに、多くの方に認知されているような大手プロダクションの場合、こうしたスカウトをしなくとも、日々多くの方から応募書類が集まるので、スカウトを行うことはほとんどありません。
今は個人でも名刺を簡単に作ることができるので、もし大手プロダクションを名乗ってスカウトをしてきた場合、こうしたご時世なので、プロダクション先に連絡をして、担当者が本当にいるのかどうかを確認してもいいでしょう。
もしスカウトしてきたスカウトマンの在籍が確認できなければ、それは大手プロダクションを装ったスカウト詐欺である可能性が非常に高くなります。
さらに、契約後にお金がかかるかどうかを聞くことも、詐欺にかからないために確認すべき大切なポイントです。
契約後に、スカウトした女優やモデルにレッスン費用を負担させてくるようなプロダクションは、ほとんどスカウト詐欺を行っていると言ってもいいでしょう。
プロダクションが指定する、高額なレッスンの費用は基本的にプロダクションが負担するものなので、それを請求してきた時点で、支払いは拒否することが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
芸能人や、雑誌やファッションのモデルのスカウトが来たとなると、特に若い女性はすぐに舞い上がってしまい、スカウトマンの言う通りに契約をしてしまうことが非常に多くあります。
実はそれによって、多くのお金を請求されたり、AVの出演や風俗店で男性客の相手を強要されてしまうことになります。
もしスカウトマンに声をかけられても、その場で契約を結んだり、事務所に移動することは控えておくべきです。
スカウトはされてしまうと嬉しく感じるかもしれませんが、「これってスカウト詐欺かも?」と常に意識を持つことで、被害を避けることもできるのです。
コメント