メンズエステでは男性客に対し、アロマオイルやローションを使用してマッサージを施し、ハンドマッサージの施術とアロマの香りから男性客の心身の癒しにアプローチするお仕事になっております。
そうしたマッサージの施術を提供するお仕事が故に、今まで一般的なソープランドやデリヘル、箱ヘルなどといった他の風俗店で働いていた方からすれば、マッサージの仕方もアロマについての知識も、何もわからないという状態であることは当たり前です。
そうした新人セラピストに対して、メンズエステ側は必ず現場に出る前に施術やアロマなどの知識を勉強するための講習の機会を用意していることがほとんどです。
ただし、その講習の内容もメンズエステによってはまちまちで、もちろん費用についても無料・有料といったところから価格帯まで大きく変動することもあります。
今回の記事では、そんなメンズエステ業界で初めて働く新人セラピストに対し、メンズエステの講習の内容や費用面、さらには注意点といった部分について、解説させていただきます。
メンズエステの講習の内容とは？
メンズエステの講習の内容は、座学から手技、接客態度、心理学といったように様々な内容があります。
まず座学に関しては、基本的な体の構造やリンパの場所、流れをよくするために必要な理論などについて学ぶことが一般的になっております。
体の構造を知らない限り、お客様に対して満足いく施術を提供することはできません。
またそれだけではなく、体の構造やリンパの場所をしっかりと学ばないままボディケアやマッサージなどの施術を行ってしまうと、間違った方法で体を流してしまうことになり、揉み返しや内出血などといったトラブルを起こしてしまうことにもなり兼ねません。
また、座学ではマッサージの基本的な流れや理論についても勉強することになりますので、しっかりと基本知識をつけた上で、手技の講習に移ります。
主義の講習内容に関しては、マッサージのテクニックの部分になります。
座学で体の構造やリンパの流れなどといったマッサージの基本情報を勉強したのちに、お客様がマッサージを受けて気持ち良いと思っていただける、癒されるようなテクニックを身につけることが目的になっています。
こうしたテクニックの部分は非常に難しく、お客様の体型や筋肉量によって、セラピストも力の入れ具合を調整しなければなりません。
もちろん最初のうちは難しいかもしれませんが、現場でお客様の施術を担当していくうちに力加減はだんだんわかってきますし、事前にカウンセリング時に力加減について相談しつつ、実際のマッサージの時にはお客様に確認しながら進めていけば、問題はありません。
また、回春系のメンズエステ店での手技の講習内容に関しては、ハンドサービスのテクニックの講習が用意されておりますので、ボディケアからハンドサービスのテクニック向上まで、幅広く手技を学ぶことができます。
接客態度についても、勉強をする必要があります。
メンズエステは風俗業界(風俗業態に入るのかどうかも不明確ではありますが)の中では、1番サービス業気質が高い業態になっております。
特にソープランドやデリヘルなど、男性が1番叶えたい性的欲求を発散する機能を持っていないメンズエステでは、お客様に対する真摯な対応と、正しい接客マナーが求められるのです。
こうした接客マナーの重要性も、他の風俗業態とはまた求められ方が違いますので、新人セラピストには1から講習で教える必要があるのです。
心理学については、メンズエステ業界では必要になります。
メンズエステ業界では特に、まだまだメンズエステ店と利用する男性客のニーズのギャップが見られます。
メンズエステ店としては、自店が定めたコンセプト通りに経営をすることを望んでおり、抜きなし・抜きありと立場をはっきりして利用客の選定を行なっているのですが、男性客側はメンズエステ店全般に、抜きありサービスを求める傾向がまだまだ強く残っているのです。
ただし、それは悪いことばかりではなく、むしろこうした男性客に対し、期待感を刺激する心理学が効き、リピート客に発展する可能性もあるのです。
メンズエステのセラピストは、男性客をおもてなしするための接客を施しつつ、お客様の期待感をコントロールするような心理学的戦略を用いることで、本指名を増やすことができるのです。
講習って、いくらくらい費用がかかるの？
講習についての費用が、まず新人セラピストに対して、メンズエステ店側からお願いして受けてもらう講習については、セラピストが実費で費用を工面する必要がないことが大半です。
むしろ、お仕事の一環として講習に出ていただくことになりますので、講習に出た分の時間給として、お金が発生することも珍しくはありません。
メンズエステ店側からすると、せっかく採用したセラピストが全くのマッサージの初心者であれば、現場で活躍してもらうことができず、採用した意味がなくなってしまうのです。
かといって今は、メンズエステ店も急激に増えておりますので、セラピスト経験者を簡単に採用することはできません。
そのため、全くの未経験者から採用し、こうした講習にメンズエステ店側負担で講習を用意することで育成し、現場で働けるセラピストの人材確保をしているのです。
費用がかかってくるのは、それ以上に座学を勉強し直したい、新しいテクニックを身に付けたい、新しく使えそうな心理学や接客マナーを勉強したいといった場合です。
これはメンズエステ側から用意された講習ではなく、あくまで自分から望んだ講習ということになりますので、講習代は自分のお財布から出すことが一般的になっております。
講座の内容や価格帯は、講座を提供している期間や企業、講師の知名度や甲種実績などによっても変動されます。
例えば基本的な座学のみを勉強するワンデー講座は、8時間で50,000円程度で受講することも可能ですし、それ以上に有名な企業や知名度のある講師が、少人数制のグループでしっかりとテクニックなどを教えてくれる講習に関しては、100〜150万円と非常に高額な講座もあります。
もし、自費で講座を受ける場合には、受ける講座の内容をしっかりと吟味しつつ、事前のリサーチや直接の問い合わせなどを欠かさず行うようにしてください。
講習を受ける際に、気をつけておいた方が良い点は？
メンズエステ側が用意してくれた講習については、メンズエステのスタッフ同士や、モデルとして従業員を使用し、メンズエステのお店の中で実施することも多くあるのですが、こうした講習の場で最後までプレイを強要される、いわば本番行為などをしなければならないメンズエステ店も、噂によればまだまだ存在するとのことでした。
メンズエステ店での本番行為は基本的にNGになっており、店舗側からの強要は売春斡旋になり兼ねませんので、強要され本番行為を促された場合は、講習途中であってもメンズエステを退職する旨を伝え、その場から離れることを勧めております。
特に回春マッサージ系で、しっかりとメニューの中にハンドサービスが含まれているメンズエステであれば、しっかりとそこで留めていただけるようなクリーンな店舗を選ぶべきなのです。
また自費参加の講習に関しては、前述の通り、しっかりと事前リサーチと運営側への不明点の問い合わせをするようにしておくことが大切です。
評判が非常によく、それであればと受講を決めた講座が、まさか自分には全く必要の無い内容だった、求めていた内容と全く違ったということにもなれば、せっかく投資した金額も全て無駄になってしまうのです。
講習費用も安くはありませんので、自費参加する場合は、しっかりとリサーチを行った上で判断するようにしておきましょう。
しっかり講習を受けるメリットとは？
講習を受けることのメリットは様々ありますが、1番のメリットは、接客マナーやテクニック、体の構造をしっかりと学ぶことで、お客様に対しより良いサービスを提供することができるので、性的サービス抜きで、本来のマッサージのテクニックで勝負できる・お客様から選ばれるという点です。
メンズエステで働く多くのセラピストは、お給料を稼ぐために本指名の本数を増やす努力をしようとしますが、テクニックのないセラピストはどうしてもすぐに、性的サービスの提供という1番楽でかつ確率の低い方法に出てしまうことが大半です。
しかし、しっかりとしたテクニックを身に付けている場合、お客様に性的サービスができるセラピストという選ばれ方ではなく、しっかりと自分の凝りや体の構造を理解して、1番気持ち良い部分を的確にアプローチしてくれるという本来のメンズエステの価値を感じ取っていただくことができるので、自分の実力で揺るがない本指名を獲得することができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
メンズエステ初心者であれば、メンズエステ側がしっかりと講習を準備してくれますが、もしもっと本質的なメンズエステの価値をお客様に理解してもらい、しっかりとマッサージのテクニックという部分で本指名を増やしていきたいと思うのであれば、自費参加にはなりますが、外部の講師が開催している講習に足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。
本気でメンズエステでお仕事をし続けていきたいということであれば、常にテクニックや接客などのスキルを仕入れる姿勢が、生き残っていくための手立てになります。
性的サービスを提供しなければ本指名をもらえないという他のセラピストを差し置き、本質的なマッサージテクニックで、どんどん優良客の本指名を集めていきましょう。
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