メンズエステとは、男性客相手に女性のセラピストがアロマオイルやローションを使ったマッサージを施し、癒しを提供するリラクゼーション業態の1つです。
一般的には、『メンエス』と呼ばれております。
エステやボディケアのような一般的なリラクゼーションとは違い、アロマオイルを使わずにローションを使用する方に関しては、上位プランになるとハンドサービスなどのヌキのメニューも提供しているところも多く、多くの男性客の中では『メンズエステ＝ハンドサービス以上のヌキサービスを提供する性風俗店』という認識を持たれていることが現状です。
また、メンズエステ店で女性セラピストと本番行為をしたという声も男性の利用者から聞くことも多くなり、その実態はソープランドと大差がなくなってきた傾向も見られます。
実際に、メンズエステ店では、そこまで過剰サービスをしなければ、本指名を増やすことはできないのでしょうか。
今回は、メンズエステ界で働く女性セラピストが頭を悩ます本指名の増やし方の実態について、ご紹介させていただきます。
過剰なサービスが一般化されたメンズエステ業界
メンズエステの業界は、風俗業界の中でも1番客と従業員の駆け引きが激しいあやふやな業態、だと感じることがしばしばあります。
ヘルスサービスやソープランドのように抜きありの業態でもなければ、ただ『女性からの本格マッサージを受けて癒されたい』という目的に対してのアプローチは非常に弱いのです。
風俗業界にある性風俗店は、基本的にセックスなどの本番行為がある、フェラなどの口奉仕サービスを受けられる、そうでなければセクキャバのようにリップサービスや上半身のお触りが受けられるという男性の利点があるからこそ、様々な男性の欲求に沿ってアプローチをすることができるのです。
一方、一般的なエステやリラクゼーションの場合、それなりに専門分野として手技・背術方法などを本格的に勉強したセラピストが、専門知識や体の構造・機能などを計算した上で、熟練のハンドマッサージを施してくれるため、心身ともにリラックスし、癒すことができます。
メンズエステというのは、その両方の中途半端な部分を司っているポジションに業態を築いてしまっていることが現状です。
というのも、際どく男性の性的欲求を刺激するような衣装に身を包み、マンションの一室などのプライベート空間で仰向けの状態で鼠蹊部を中心とした部分を刺激するマッサージを提供することで、男性のボルテージも最大限に達するものの、公的な性的サービスの提供はしておりません。
だからといって、ホームページには『本格的なリラクゼーションマッサージを提供しているお店のため…』と記載されているメンズエステが多いのですが、一般的な健全なボディケアサロンやメンズエステサロンなどに比べると、専門知識の勉強や手技の専門的な勉強をセラピストがしていることは少なく、ほとんど素人同然のセラピストがローションやアロマオイルを使用して男性客の体を流している、ということが実態なのです。
そうなると、性的サービスを求める男性客にも、本質的な体の癒しを求める男性客にも、どちらにもアプローチすることが難しくなります。
こうした中途半端な立ち位置で業態のポジションを築いてしまったメンズエステは、『本指名を多く取らないと稼ぐことができないから』という安易な考えのもと、ハンドサービスや本番行為を店側に黙って提供しているセラピストも多く、そんな噂がたちまち周り、メンズエステは性風俗店という認識を男性客から持たれるようになってしまいました。
本指名を増やすには、過剰なサービスは必須？
前述の通り、メンズエステ＝性風俗店という認識を多くの男性客が持っているため、メンズエステ店では男性客からの本指名を取れず、苦戦している女性セラピストはたくさんいます。
本指名を取らなければという焦りが一人歩きし、ハンドサービスや本番行為など過剰なサービスに手を出してしまい、あまり良くないルートで本指名を取るセラピストも多く存在しています。
では、本指名を増やすためには、本当に過剰なサービスは必須になるのでしょうか。
実は、過剰なサービスで本指名を継続してくれる男性客は非常に少なく、ほとんどの場合はサービス提供後にはもう店に立ち寄ってくれない、もしくは別のセラピストを指名することが大半ということが現実なのです。
なぜかというと、男性客はある程度の『期待感』を楽しんでおり、その期待が応えられた以上、セラピストに対して会いに行く理由がなくなってしまうからです。
男性客が持つ期待感というのは、『性的サービスを提供していないお店で、働いているのは素人の女の子だけど、もしかすると何かしらの性的サービスを施してくれるかもしれない』といった内容です。
そうした期待感を持ちながら、エロの要素があるのかないのか、その瀬戸際を楽しんでいるのが、メンズエステを利用する男性客なのです。
よく『スカートの中は見えてしまったら終わり、見えるか見えないかの瀬戸際が1番興奮する』と言われているのと同じように、メンズエステも『性的サービスをしてもらえるかもらえないかの瀬戸際が1番興奮する』ということが実態です。
メンズエステに来る男性客は、セラピストが背術している間、セラピストが与えてくれる期待感に自らの妄想を乗せ、それを楽しんでいるのです。
それが現実的に叶ってしまった場合、継続的に本指名をしてくれるリピート客になる可能性は、グッと落ちてしまうのです。
本指名を増やすために心がけたい接客対応とは？
それでは、メンズエステで本指名を取ることに苦戦している女性セラピストは、どうやって本指名を増やしていけばいいのでしょうか。
前述の通り、メンズエステに足を運ぶ男性客は、セラピストが与えてくれる期待感に自らの妄想を乗せて楽しむことが一般的です。
それであれば、男性客に対し、期待を与え続けることが、リピート数を増やす鍵になるのです。
具体的に言うと、回を重ねるごとに焦らし、男性客に『次は抜いてくれるかもしれない』と期待感を持たせ続けることが大切になるのです。
大抵のセラピストは、真面目にマッサージサービスのみを提供して頑なに性的サービスを拒むか、それとも本指名とリピート客の本数が欲しいという欲求や焦りが買ってしまい、ハンドサービスや本番行為を男性客に提供してしまうのですが、そうした100か0かの判断こそ、メンズエステで生き抜くためには捨てなければならない判断なのです。
男性客に『手で抜いてよ』などと言われても上手く受け流しながら、あくまで背術中の場のコントロール感・主導権はセラピスト自身が持ちつつ、どんどん男性客の期待感を刺激していくことが大切です。
男性客は、期待感を刺激されればされるほど、自らが作り出す妄想を大きくしていくので、背術終了後に『次回は抜いてくれるかも？』と思ってもらえるようば適度な期待感を与えることができれば、本指名の本数は増えていくでしょう。
もちろん、最初から『期待感を刺激されることを求めているんでしょ！』という高圧的な態度や無愛想な対応をすることは論外です。
あくまで男性客をもてなしながら、長く自然に期待感を刺激させることが求められるのです。
セラピストも、お客様を選ぶことが大切。
前述した通り、多くのメンズエステのセラピストは、本指名が取れなければ稼ぎが良くならないので、安易な考えで過剰なサービスを提供しがちになってしまいます。
男性客に対して100か0の対応しか求められていないと自分の中で勝手に決めつけ、間にある中間の選択肢を考えられないあまりに、性的サービスを提供したとしてもしなかったとしても、本指名の数を増やすことができないのです。
女性は意志が弱く、また流されやすい体質を持っているので、大抵の場合は根負けして性的サービスを提供してしまうことが多いのですが、セラピスト自身が男性客に主導権を握られ、コントロール感を失っている状態のままであれば、本当に良質なリピート客を捕まえることは難しくなってしまいます。
男性客もお客様という立場上、セラピストをリピートするかどうかの判断や決定権を持っていることは当たり前ですが、それと同じようにセラピスト自身も付き合うお客様を選ばなければなりません。
自分自身の軸がぶれてしまい、男性客の要望や口車に乗せられて流されているうちは、本指名を増やすことは難しいのではないのでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本指名を増やすためには、過剰な性的サービスを一切しないという確固たる姿勢が必要でもなければ、ハンドサービスや本番行為といったような過剰な性的サービスが必要ということでもありません。
男性客が持つ『あわよくば、セラピストが抜いてくれるかも？』という期待感を刺激して大きく膨らませ、それを次回への期待感と一緒に持ち帰ってもらうことこそが、本指名を増やす手立てとなるのです。
本指名が欲しいと焦る気持ちもわかりますが、安易に性的なサービスを提供することはおすすめできません。
もしかすると、良かれと思って提供したことが、1番本指名増加から遠ざけている原因になっているかもしれませんよ。
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