風俗で働いている女の子の中には、しばしばホスト狂いと呼ばれる子がいます。
ホスト狂いとはその名の通り、狂ったようにホストクラブで遊び、お金を使いまくる子のことで、挙句の果てには借金を作って生活が回らなくなる場合も。
一体なぜ彼女たちはそこまでホストにハマってしまうのでしょうか?
ホストで遊んだことがない子や風俗嬢として働いたことがない子からすると理解しがたいこの行為…実はこれには女性たちがハマりやすい、巧みな罠とも言える要素があったのです。
ホストにハマって風俗を始めるOR風俗を始めてホストにハマる2パターンが
ホスト狂いになっている風俗嬢には、大きく分けて2つのパターンがあります。
1つ目は、元々ホストが好きで通っているうちにハマってしまい、風俗のお仕事を始めるケース。
そして2つ目が風俗のバイトを始めてからホストに目覚めるケースです。
ホストクラブはある意味男性にとっての風俗のようなもので、一般的に高いお金を払えば払うほど良いサービスを受けられ、なおかつ中毒性があります。
初めは1~2万円で軽く遊ぶ程度だったのが、お気に入りのホストに出会って次第に貢ぐ金額が上がっていき、普通のアルバイトや仕事では払えないまでに…多くの女性が陥るパターンです。
しかしそうは言っても、普通の金銭感覚を持っていれば限度を超えない程度にコントロールできそうな気もしますよね。
それができなくなってしまう理由とは何なのでしょうか?
風俗の悩みはホストにしか話せない子が多い
まず最初に、風俗嬢に限らず女性がホストを利用する理由を考えてみましょう。
その内の1つが『ストレス解消』であることは、ホスト利用経験がない人でも容易に想像できるのではないでしょうか。
イケメンの男性に優しくされ、楽しく会話をし、おいしいお酒を飲む…日頃仕事や家庭でストレスや悩みを抱えている女性にとっては、現実を忘れさせてくれる夢のようなひと時ですよね。
一方でこれが一般のOLや主婦であれば、日頃のちょっとした悩みを話すぐらいなら毎回わざわざ高いホストに足を運ばなくても、彼氏や旦那さん、女友達、同僚相手でも充分のはずです。
ところが風俗嬢の場合は、状況が異なります。
体力的にも精神的にも非常にハードでストレスのたまる業務ながら、周りに相談できる人がほとんどいないことが多いのです。
そもそも彼氏や旦那さんに隠れて風俗バイトをしている。
友達に同業の子がいない。
お店の女の子とつながりがない。
そんな子ばかりのため、自然とホストに頼るようになりがちです。
ホストはいわば接客のプロのため、風俗嬢の扱いも一級です。
誰にも打ち明けられない風俗嬢ならではの悩みやストレスも、優しく聞いて受け止めてくれる―そんな状況から徐々にホストにのめり込んでいき、ついにはホスト狂いという状態に…。
一度高いレベルのホストに出会ってしまうと、ますます普通の友達などでは満足できなくなります。
その結果風俗で心身を酷使してお金を稼いでは、そのお金でホストに癒してもらうという行動が、パターン化されてしまうのです。
風俗嬢は『優しくされたい』願望が強い
それでは改めて風俗嬢のお仕事内容を考えてみましょう。
風俗嬢と一言で言っても、本番行為までするソープから服を脱ぐことも触られることもないオナクラまで、サービス内容は大きく異なります。
しかしどの業種にも共通して言えるのは、『好きでもない不特定多数の男性を相手に、性的サービスを行なわないといけない』ということです。
これが女の子にとって、たくさんのストレスを与えるのは間違いないですよね。
当然接客サービスでもあるので、肉体的な負担だけではなく気も遣います。
特に風俗は『素人っぽい清楚系』『Sっ気のあるツンデレ系』『大人っぽい人妻系』などキャラクター設定も重要なので、お客さんの好みやお店のコンセプトに合わせてキャラ作りや演技もしなくてはなりません。
さらに風俗は時給や日給ではなく完全歩合制のお店がほとんどなので、常にお客さんを掴むために努力をしなければなりません。
普通の飲食店などのバイトなら同じお店で働いている女の子は『仲間』『同僚』という存在になるでしょうが、風俗だとお客さんを巡る『ライバル』に近くなります。
そのため同じお店の女の子と全く関わりがなかったり、さらには陰湿なイジメがあったりすることも珍しくありません。
つまり風俗嬢はお客さんに対しては必要に応じて自分の本来のキャラを押し殺して奉仕し、お店の同僚からもイジメを受けたり嫉妬されたりすることがよくある環境に身を置いているのです。
その結果愛されたい、優しくされたいという気持ちが人一倍強くなるのは自然なことですよね。
ホストの男性達も当然そんな風俗嬢の心理を分かっているので、そこのツボを絶妙に刺激するのです。
そうすると風俗嬢はもはやホストにしか癒してもらえない、毎日でも行かないと気が済まない…という、正にホスト狂いと言える状態になっていきます。
ホストならではの「売掛金制度」でどんどん遊んでしまう
もう一つ、女性達がホストに夢中になってしまう理由が「売掛金制度」というホストならではのシステムです。
これは簡単に言うと、利用料金の多くを後払いにできる支払い方法です。
つまり派手に遊んで会計が100万になったとしても、その場で10万ほど払って残りの90万は期日までに払えばOKなのです。
そうすると女性は「今10万しか持っていないから10万で我慢しよう」という考えから「後で払えばいいなら好きなだけ遊ぼう」という心理に変わっていきます。
一般のお仕事なら給料は月払いの事が多いうえ、金額はほぼ決まっていますよね。
ところが風俗バイトは多くのの場合歩合制、自由出勤、さらに日払いのため、自分が頑張り次第でいくらでも収入は変わります。
これも風俗嬢にホスト狂いを作りやすい要素で、一般のOLや主婦なら月収やお小遣いの上限を意識してホストを利用するのが普通です。
ところが風俗嬢は上限を決めてそれに合わせて利用するというよりは、好きなだけ利用してそれを払うために風俗で稼ぐ、という流れになりやすいのです。
ホストにハマりお金が必要→風俗でガッツリ働く→心身が疲弊しますますホストに依存という、お決まりとも言えるパターンです。
ホストにとって風俗嬢は最高のお客様!
ホストは接客のプロで、女性の心を掴む術を得ていることはすでに紹介しました。
そしてそんなホスト達も、基本的には風俗嬢と同じように歩合制というシステムで働いています。
つまりお客さんが払うお金の一部を給料としてもらうので、金遣いが豪快な風俗嬢は最高のお客様と言えます。
少しでも気に入ってもらいたくさん貢いでもらえるようにトーク、接客、気遣い、容姿に磨きをかけます。
ホストの男性も善意で女性の愚痴を聞いたり優しくしたりしているのではなく、仕事として生活のために行なっている訳ですから、営業力が高くなるのは当然とも言えます。
紳士的でイケメンのホストが時には優しい彼氏のように、時には頼りになる兄弟のように絶妙に営業してくるわけですから、意志が弱い女性やストレス発散願望が強い女性はその手に乗ってしまいがちです。
風俗嬢のように「お金はあるけどストレスも大きい」タイプの女性は、正にそれに当てはまると言えるでしょう。
まとめ
風俗嬢と一言で言っても、具体的な目標のために働いている子はホスト狂いにはなりにくいです。
例えば高級デリヘルでは面接時に女の子に目標を聞き、明確な答えがない子は採用しないというスタンスを取ることもあります。
逆に「なんとなく」「ラクそうだから」と言った理由で始めるタイプは、いきなり手にする大金をどう使っていいか分からず、ホストに溺れてしまうケースが多いということですね。
もしあなたが風俗バイトをしている、またはこれから始めることを検討中なら、ホストはほどほどに楽しむ程度にしたいものですね。
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