風俗業では、身分証がない場合は基本的に働けません。
なぜかといいますと、未成年を働かせないようにするためです。
風俗業で未成年を働かせてしまうと、当然違法ですし、お店も畳まれてしまいます。
未成年とわかって働かせたのであれば、お店の人は完全に逮捕されてしまうでしょう。
しかしながら、風俗ではじめて働く人、はじめて働いているという人は、ひとえに「身分証」といわれても何を持っていけばいいのかわからないと思います。
そこで、ここでは風俗で働くときの身分証についてまとめていきたいと思います。
身分証は、風俗で働くときに絶対に必要なものになるので、働こうとするときには是非頭に入れておきましょう。
どんなものが身分証になるの?
身分証には、しっかりとした条件が定められています。
これは法律で定められているので、基本的に曲げることはできません。
身分証となるための条件は以下の通り。
公的機関で発行されたもの
公的機関とは、要は国で認められた機関のものです。
公的に認められたもので、その定義はしっかりと法律に定められています。
市役所、免許センターなどが該当するでしょう。
顔写真が載っているもの
顔写真が載っていなければ本人確認することが出来ないのでもちろん必須です。
よって、保険証などは基本的に身分証として機能しません。
名前が載っているもの
当然、本名と自分の名前が一致していなければ本人確認はできません。
生年月日が載っているもの
生まれ年と月日が乗っているものが必要です。
生年月日を確認する目的は、当然未成年を働かせないため。
特に女性は外見年齢を化粧である程度操作することができるので、生年月日は必須といえるでしょう。
住所が載っているもの
住所がわからなければ働くことはできません。
なにかあったときの確認手段でもあるので、現在の住所を記載してもらいましょう。
以上が身分証となるための条件です。
この条件を満たすものは、以下のようなものがあります。
その取得方法と一緒に紹介していきたいと思います。
運転免許証
あらゆる場所で身分証明書として活用することのできる公的機関で発行されたものです。
運転免許証というと、やはり車の免許証を思い出す人が多いかと思いますが、身分証として使うのであれば車の免許証である必要はありません。
原付の免許や、重機といった免許でも構わないのです。
取得する方法は当然、免許センター。
車の免許証は講習を受けたあとに試験を受けて獲得する方法が一般的です。
お金は大体25万円ほどかかりますが、車を運転する予定があるのなら持っておいて損はないでしょう。
もし身分証にだけ使うというのであれば、原付の免許証をとるといいでしょう。
原付の免許は筆記試験と軽い講習だけで取る事ができます。
また、価格も5千円前後とお手ごろです。
ただ、試験はきちんと勉強していかないと落ちるくらいには面倒なので、専用の対策本を用いて対策しておきましょう。
パスポート
日本国民であることを証明するものです。
海外に行くためには必ず用意しなければならないものになります。
パスポートはインターネットから、旅券発給申請書をダウンロードし、パスポート申請窓口で申請してください。
発行には基本的におおよそ1週間ほどかかると思ってください。
その後は郵便で送られてくるわけではなく、もう一度自分で受け取りにいく必要があります。
住民票戸籍謄本
住んでいる場所を証明するためのものです。
戸籍謄本は住民票に関する全てのことを、戸籍抄本は一部をコピーしたものになります。
これは郵送で取り寄せるか、もしくは住んでいる場所の市役所で発行してもらう必要があります。
郵送で取り寄せる場合も、市役所で発行してもらう場合も、いずれにしてもちょっとした手数料がかかるので注意です。
市町村によって郵送手数料などは異なっているようですが、基本的に500円前後で済みます。
なお、後述しますが証明書とは別に本籍付き住民票が働くために必要になってくるので、働く際はこちらも申請しておきましょう。
住民基本台帳カード(住基カード)
マイナンバーカードの前身となる本人確認のための書類です。
ICで個人情報を管理出来る便利なものですが、現在はマイナンバーカードに役割を受け継いだせいで新規発行はされていません。
もし昔発行したものが手元に残っている場合は身分証として使用することができますが、有効期限を過ぎている場合は使用することができないので、有効期限に注意しましょう。
マイナンバーカード
2015年よりはじまったマイナンバーカードも本人確認のための書類に使用することが出来ます。
受け取っていない場合は、役所に申請して再発行してもらいましょう。
マイナンバーカードには色々な機能がありますし、今後とも使う機会が多くなる書類です。
持っていない場合は、是非活用してみてくださいね。
ちなみに申請方法はインターネット、郵送、直接と様々な方法で申請することができます。
一度紛失してしまったという人も、是非再交付してもらいましょう。
以上の書類の内、働く際にはどれかを持っていきましょう。
これ以外のものは公的機関で発行されたものではないので、基本的には使えないことに注意してください。
健康保険証および学生証などは当然使用不可能です。
ただし、少しだけ触れましたがこれだけではいけません。
以下に詳細を紹介していきます。
身分証以外に用意する書類は?
身分証以外には、本籍つき住民票が必要です。
これはお店が従業員名簿を保管しておくことが法律で定められているためで、必ず提出しなければいけないものになっています。
なぜ提出が義務付けられているのかといいますと、どうやら国籍を確認する目的があるようです。
というのも、一時期不法滞在者が風俗でお金を稼ぎ、そのお金を元にさらに滞在期間を延ばすということをよくやっていたためで、日本に住んでいるということを確認しなければならなくなりました。
つまり、身分証明書となるもの+本籍つきの住民票(戸籍抄本または戸籍謄本)が必要になってきます。
これ以外の書類の提出は法律では義務付けられていませんが、お店によってはなんらか理由で誓約書を書かされる場合もあるようです。
誓約書の内容によっては、○ヶ月以内に辞めた場合は○万円の罰金といった内容が盛り込まれている場合もあるので注意しましょう。
なお、こういった誓約書は基本的に法的な拘束力はほとんどありません。
もし不安であれば、法律に詳しい方に相談しましょう。
意外と面倒くさい! 風俗で働くときの証明書まとめ
風俗は法律の隙間を縫っている業界ですから、それだけに証明書関連はとてもうるさく言われます。
少し面倒くさいという思うかもしれませんが、未成年や不法労働者を働かせないための措置なので、我慢するしかありません。
身分証の提示を求められた場合は、しっかりと提示しましょう。
なお、身分証や住民票はコピーをお店に保管してあります。
そう法律に定められているので、心配はしないでください。
むしろ、身分証などについて適当にしているお店は危険です。
例えば、健康保険証などを身分証としているお店や、学生証や卒業アルバムなんかを身分証として扱っているお店は間違いなく悪いことをしているでしょう。
もちろん、一時的に忘れてきたから一時的に学生証などを身分証明書として扱うお店もありますが、その場合は必ず今度くるときに持ってきてくださいといわれるはずです。
言われない場合は、お店のモラルを疑ったほうがいいでしょう。
いざ面接を通過したにも関わらず身分証ないという状況にならないためにも、働く前から身分証となるものは用意しておきたいところですね。
コメント