風俗の世界には、色々な隠語があります。
隠語とは、その業界の人にしかわからない特別な言葉です。
極道ものの映画やヤンキーものの映画なんかで、襲撃することを「カチコミをかける」なんていいますが、そういったもののことを隠語というのです。
風俗業界に来たばかりの人は、一見、他の風俗嬢が何を話しているのかわからない、そういうこともあるのではないでしょうか。
特に、風俗業界のルールに関わる言葉は、是非覚えておきたいところです。
おざなりに覚えておいてしまっていては、お客さんに業界用語を使って交渉を持ちかけられたとき、自分の意思に反してルールを破ってしまうこともあるでしょう。
もちろん、他の風俗嬢や店員たちも、普通とは異なる言葉を使って会話するので、覚えておいたほうがいいのは明白です。
そこで、ここでは風俗業界の隠語の1つである「基盤」と「円盤」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。
この2つの言葉は、場所によってはよく使われる上、ルールに関わることも多いため、是非覚えておいてくださいね。
基盤と円盤ってどういう意味？
基盤と円盤はそれぞれ「きばん」と「えんばん」と読み、どちらも本番行為を意味する言葉です。
「基盤」という言葉は「本番」という文字から一字抜くと「木」という字になることから、本番行為を意味する言葉として「きばん」という言葉が定着するようになりました。
なぜ本番行為のことをわざわざそうあらわしたのかといえば、当然、金銭を支払う本番行為は日本では禁止されているからです。
しかしながら、禁止されればされるほど、その価値が高くなるのも事実。
いつしか、風俗の間では「裏メニュー」として本番行為が定着したのです。
そして、その交渉を持ちかけるために「基盤」という言葉が定着しました。
例えば、「○○さん、基盤どう？」などと聞いたり、「基盤しない？」とお客さんがもちかけてくるようになったのです。
それが一般的に使われるうち、全国に波及し、今では風俗業界共通の用語になったわけですね。
そして、「円盤」はさらにこの「基盤」という言葉から派生した言葉です。
「円盤」の「円」はお金の「円」であり、つまり、「円ありでの基盤」を示しています。
要は、お金を払った上での本番行為が「円盤」です。
これは、普通にサービスとして行う基盤行為と、店の稼ぎとは別に、更に稼ぐために行う基盤行為を区別するために生まれた言葉です。
例えば、指名を獲得するため、何度も来てもらったお客さんと本番行為をするのであれば「基盤」、逆に、普通に稼ぐのだけでは足りず、1万円で本番をするのであれば「円盤」といいます。
「あの子円盤している」
と、他の風俗嬢から言われているのであれば、それはつまりお客さんに本番を許しているということです。
特に用法が定められているわけではありませんが、円盤、基盤という言葉は風俗嬢が風俗嬢を指すとき、あるいはお客さんが第三者に向かって使う言葉、もしくは風俗嬢がお客さんに本番行為を持ちかけるときに使う言葉になっています。
なので、普通はお客さんから本強（本番強要の略）があった場合は「基盤された」とは言いません。
また、普通にサービスの一環として本番を行っているソープではこの言葉は使いません。
というのも、隠語は隠したいから使うものであり、隠す必要のないソープでは上記の言葉は使いません。
なので、基本的に本番禁止が掲げられているデリヘルや箱ヘルといったヘルス店や、メンズエステ店などで使われています。
他にもまだある！ 知らないと困る風俗の隠語
円盤、基盤以外にも、風俗には一見意味のわからない隠語が存在しています。
ここでは、お客さんから普通の風俗嬢まで、風俗業界では広く使われる隠語を紹介していきたいと思います。
NS
No Skinの略称です。
生での本番行為、あるいは生でのプレイという意味になります。
ゴムなしで本番をする場合は、生ハメという人もいるようです。
ほとんどはソープの中で使われ、NS店、非NS店という風に使われます。
また、ヘルスではあまり使われませんが、ゴムなしフェラのことをNSフェラと表現する人もいるようです。
ただ、サービス内容にNSと書かれていれば、それは基本的に、ゴムなしでの本番をしなければならないということです。
当然、NSでするには大きなリスクが伴います。
大きなリスクを負いたい人はそういませんから、当然、NS店は高給であることが多いようです。
ただ、中にはヘルス店にも関わらずNSでする人もいます。
もちろん、割に合った金額を得られるとは言いがたいですし、きちんとした性病検査をしなければ大変なことになります。
もし同じ店の知り合いがNSをしていると聞いたのなら、さりげなく検査を進めたほうがいいかもしれませんね。
NN
NNは「生中だし」の略称です。
ゴムをつけず、さらに膣内で射精させるサービスのことを言います。
ソープではオプションとしてつけている場所もありますが、それだけにオプション料金は非常に高額です。
ヘルスでNNをサービスとしている人はほぼいないとは思います。
ただ、掲示板などインターネットでの情報を見ているとごく稀にNNが出来るということを武器にしている人もいるようですが、あまりオススメはできませんね。
お茶をひく
その日、1人もお客さんがつかないことを示す隠語です。
遥か昔、風俗が遊郭と呼ばれていたころ、そこに属する遊女が暇なときにお茶を飲んでいたことから派生した言葉のようです。
「あのお店はお茶だから」
「お茶たくさんある」
という風に、名詞としても使います。
お茶を引いてしまうと当然稼げないようになるので、できるだけ使いたい言葉ではありませんね。
即即
即尺・即ベッドの略称です。
風俗店では基本的に、風俗嬢とお客さんがシャワーを浴びてから行為に及びますが、その過程を省略します。
女性の側からすると不衛生なのであまりしたくないのですが、女性の体臭や洗っていない性器を咥えてもらうことに興奮を覚える人もいるようです。
もちろん、シャワーを浴びる時間が無駄だと考えている人もいます。
例えば、「即即オプションできる？」と聞かれたのなら、お客さんが入ってきて即フェラチオ、その後即ベッドでプレイが出来るか？という意味です。
高級店に多いオプションで、お店によってはこれが基本プレイになっていることもあります。
チェンジ
主にデリヘルなどでよく使用されるサービスの一環で、女性を交代させる、という意味です。
指名せずに来た女性が生理的に無理だったり、好みに全く合わない場合は、お客さんからこう告げられる場合があります。
女性側からすれば傷つきますし、無駄足になるのであまり聞きたい言葉ではありませんが、「チェンジ」といわれたらと仕方がないので引き下がりましょう。
お店によって、このサービスを採用しているかどうかはまちまちです。
詳しくは店長などに聞きましょう。
知らないと怖い言葉も！ 風俗業界の隠語まとめ
以上、基盤、円盤からはじまり、風俗業界の主な隠語についてのまとめでした。
いずれも知らないといつの間にかひどいプレイをさせられたり、意図しない行動をされたりするものです。
風俗業界は基本的に教えてくれる人があまりいないので、特に業界用語などは実際に聞いて覚えるしかありません。
もし知らない言葉が出てきたら、おざなりにしてスルーするよりもしっかりと聞き返したほうがいいでしょう。
言う側は基本的に通じると思って言っているので、場合によってはトラブルの元になる可能性もあります。
言葉だけではなく、仕事内容などについても、しらないことがあるのなら逐一聞いておきたいところですね。
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