スナックと聞いた時に思い浮かべるのは、カウンターにママがいてお客さんにお酒を出し、会話をして楽しんでいる様子だと思います。
仕事内容はキャバ嬢やホステスと変わらないように見えますよね。
スナックはどのような仕事なのかを詳しく紹介します。
スナックについて
注文された品を出してお客さんと会話をする
スナックはナイトワークと呼ばれる仕事の一種で、要は水商売と何ら変わりはありません。
お客さんに対してお酒やちょっとした料理を出し、話しをするのです。
カラオケがあるスナックだと、店内にいる全員で歌って盛り上がります。
キャバクラやクラブと同じようにスナックも水商売の1つですが、キャバ嬢やホステスのように煌びやかなドレスを着るスナックはあまりありません。
どこもこぢんまりと経営しており、地元の年配のお客さんが訪れることが多いです。
スナックで何よりも求められるのは、他人への気遣いでしょう。
こぢんまりと地域に密着して営業しているお店が多いので、地元の人たちの溜まり場なっていたりもします。
そこであまりにも雑な対応してしまうとすぐに悪い噂が流れ、人が寄り付かなくなるのです。
ママの人脈のおかげで賑わっているスナックもあるためお店の評判は死活問題になります。
キャバクラと似ている?
お客さんにお酒や料理を出して会話をするという仕事内容から、キャバクラとスナックは似ているように感じます。
確かに同じような仕事内容ですが、スナックの方が細かい仕事がたくさんあります。
仕事内容が幅広いのです。
スナックにあってキャバクラにない仕事してあげられるのは、お客さんへの配膳でしょう。
スナックは、お酒や料理を作ってからお客さんに出すまでの全てが店員の仕事となります。
注文を受けたらすぐに用意をして出さなければなりません。
キャバクラの場合、裏方である男性スタッフがお酒や料理を用意し、配膳までしてくれます。
スナックはママと2,3人のアルバイトという少ない人数でお店を回しているので、必然的にお客さんの相手と運ぶ仕事を全て1人で行わなければならないのです。
キャバクラであればお客さんとの会話だけに集中すればいいだけですが、スナックとなるとそうはいきません。
お客さんとの会話をしつつ、お酒や料理を準備し、運んだり下げたりする必要があります。
それらに加えお店の掃除と、会計も行うのです。
細々した雑用もしなければならないのは大変でしょう。
スナックで働くメリット
お客さんの奢りで高いお酒を飲める時がある
キャバクラと同じようにスナックもお客さんの奢りで女性店員がお酒を飲める場合があります。
ドリンク代は全てお客さん持ちとなるため、お酒が好きな女性店員からしたら嬉しいでしょう。
そのため、飲酒が好きな人が水商売で働くことが多いです。
お客さんからの奢りとなるためお酒の種類についてあまり文句は言えませんが、太っ腹な客の中には、高級酒を女性店員に奢ってくれる場合があります。
その時は遠慮せずにご馳走になりましょう。
売り上げノルマがない
スナックはキャバクラとは違い個人経営のお店が多く、ほとんどは売り上げや指名といったノルマはありません。
指名バックやドリンクバックというような概念もあまりないので、ノルマのことを考えずにかなりゆったり働けるでしょう。
キャバクラだと毎月の売り上げノルマと指名ノルマのプレッシャーがあり、もし達成出来ないとなると店長から怒られたりします。
ノルマを達成するためにと必死に営業メールを送るキャバ嬢もいて、アフターや同伴という時間外労働もしなければなりません。
そのため心を病む嬢も多く、ストレスから借金をしてまでホストにつぎ込む人まで出てきます。
スナックはそのようなことはありません。
アットホームなお店ばかりなので、お客さんと良い関係を築きながら楽しく仕事が出来るでしょう。
同伴やアフター、営業メールももちろん全てありません。
キャバ嬢やホステスに疲れた女性は、試しにスナックで働くことをおすすめします。
客層が良い
スナックを利用するお客さんは基本的に地元の人たちばかりで、ママが信頼している人ばかりです。
お客さんの目的はスナックで働いている女性店員ではなく、ママや他の常連客と会話をすること。
キャバクラでよくあるお触りをするために迫るお客さん、酔っ払って酷いセクハラをしてくるようなお客さんはスナックにはいません。
アットホームなスナックは良いお客さんばかりなので働きやすいでしょう。
ママの面倒見がいい
スナックによってはママの面倒見がいいところもあります。
困っている女性のためにあれこれと世話を焼いてくれたり、相談に乗ってくれたりもするでしょう。
お客さんとの適度な距離感
スナックはお客さんと女性店員の距離感が適度なところもメリットです。
キャバクラだと疑似恋愛をして稼がなければならないため、お客さんとの距離はかなり近いでしょう。
スナックはあくまでもお客さんと店員という距離感になるので、気持ちを楽にして働けるのです。
スナックの特徴
給料について
給料はお店によってばらつきがあり、都内のスナックの方が地方より時給は高い傾向にあります。
東京都内だと人の多さから集客力があるということから時給2,000円から3,000円が多いです。
水商売と分類でお酒を扱う仕事であること、夜遅くまでの営業であることも時給が高い理由でしょう。
地方だとかなり下がり、1,000円から2,000円になります。
確かに時給は低く設定されています。
しかし、物価や家賃は都内より地方の方が安いので、少し低くても生活していけるはずです。
また低いとはいえ、お酒を扱う職種となるためコンビニのアルバイトよりは高い時給になっています。
営業時間時間は、夕方から深夜がほとんどです。
基本的にママはオープンからラストまでお店にいることが多いですが、アルバイトの女性店員の勤務時間はママの判断次第でしょう。
あまりお金に余裕がないお店だと忙しい3,4時間だけ、逆に余裕があるお店の場合はオープンからラストの勤務になります。
バック文化もないので、スナックのアルバイトだけで食べていくとなると大変です。
アットホームな職場
本指名や売り上げのノルマがないスナックは、キャバクラと比べて職場環境はだいぶ良いと思います。
キャバクラは毎日がノルマのプレッシャーで、周囲の同僚は皆ライバルとして働かなければいけません。
お店での仕事が終わったあとも、営業メールやらアフターやら同僚やらのことで心休まる時はあまりないでしょう。
本指名と売り上げのために時間外労働も多く、精神的に辛い仕事です。
スナックはというと、ママもお客さんも仲が良くアットホームな環境になります。
売り上げを気にするような殺伐とした空気はなく、お酒を飲んで楽しく話せる空間です。
昔のことを懐かしんだり、カラオケで懐メロを歌ったりと和気藹々とした空気に触れられるでしょう。
まとめ
水商売の中でもスナックはあまりストレスを感じないアットホームな環境である場合が多いです。
店主であるママがとても親切だったり、お客さんも心優しいでしょう。
普通のアルバイトに比べて時給は高いですが、長時間働けるかはお店によって異なるため事前に確認して下さい。
がっつりと働けそうか、それとも忙しい時間帯だけのヘルプなのか見ることが大切です。
本指名と売り上げノルマがない分、指名バックもないため時給以外で稼ぐ手段はありません。
がっつり稼ぎたい人には向いていないでしょう。
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