ナイトワークのお仕事といえば、ガールズバーが有名です。若い女の子から大人気のアルバイトですが、いったいどれくらい稼げるのかは気になるところですよね。そこで、ここではガールズバーでの仕事内容や、稼げる給料について解説します。興味のある方は、ぜひ目を通してくださいね。
ガールズバーの仕事内容
お酒を扱うお仕事ということは何となく理解できても、それ以上のことは、よくわからない方が多いのではないでしょうか。また、キャバクラとの違いも、よくわからない方もいるでしょう。まずは、ガールズバーにおける仕事内容から見ていきましょう。
主な仕事内容
法律上、ガールズバーは深夜まで営業可能な飲食店に分類されています。お店に足を運んでくれたお客さんに対し、カウンター越しに接客を行うほか、店内の清掃や雑務などを担当することもあります。
カウンターでの接客が基本の仕事
ガールズバーで働く女の子は、スタッフやキャストと呼ばれます。カウンター席が設置されたお店が一般的ですが、中にはテーブルやソファー席などを用意しているお店もあります。
キャバクラのように、お客さんの隣に座って接客を行うのではなく、カウンター越しに対応するのが大きな違いです。カウンターを挟んでお酒を作ったり、お客さんとの雑談に応じたりします。
同伴やアフターはなし
ナイトワークといえば、同伴やアフターなどがあるイメージですよね。キャバクラや高級クラブなどでは、お客さんからの同伴やアフターに応じなければならないことがありますが、ガールズバーでは、そういったことはありません。
ガールズバーのキャストは、あくまで飲食店のスタッフなのです。接待を伴うお店ではないので、同伴やアフターなどはなく、お客さんから求められることもありません。
ティッシュ配りを担当することも
キャバ嬢は、お客さんへの接客が主な仕事ですが、ガールズバーのキャストは、さまざまな業務も担います。フロアやトイレの掃除、グラスや食器などを洗うといった業務を行うこともあります。
集客のため、お店の外でティッシュやチラシなどを配ることも少なくありません。キャバクラでは、キャスト自らこのような集客を行うことはありませんよね。
仕事の際の服装について
仕事中に着用する服装は、お店によって大きく異なります。制服を用意しているところもあれば、私服でOKといったところもあります。そのため、カジュアルな恰好で接客しているお店も少なくありません。
着用する衣装は、お店のカラーやコンセプトなどで大きく変わるので注意が必要です。やや露出の多いセクシーな服を着るお店もあれば、コスプレして接客を行うようなガールズバーもあります。普段、着ないような服装もできるチャンスかもしれませんね。
ガールズバーの客層は？
仕事を終えて帰ろうとするサラリーマンが、軽く一杯飲んでいこうかと立ち寄るケースが多いです。また、居酒屋などで飲んだあと、二軒目のお店としてガールズバーに足を運ぶケースも少なくありません。
キャバクラのように、ワイワイと楽しくお酒を飲みたい人よりは、落ち着いて過ごしたい方が多いですね。泥酔した人や騒がしい人、乱暴な人などは少ない傾向があります。大人の雰囲気を味わいたい方や静かにお酒を飲みたい方が多いのではないでしょうか。
私の働いていたお店では、キャスト用の制服が用意されていました。毎日何を着ようかと悩んだことはないですね。歓楽街で営業していたお店ですが、お客さんも割りと紳士な方が多かったので、嫌な思いをしたことはなかったですよ。
ガールズバーの給料の仕組みと相場
ガールズバーで働けば、どれくらい稼げるのかが一番気になるところですよね。ほかのナイトワークと比較するためにも、ガールズバーの給料相場やシステムなどについて知っておきたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
給料の相場
地域やお店によって稼げる金額は大きく異なりますが、相場としては1,500～2,000円程のお店が多いです。3,000円くらいの時給を設定しているお店もあるので、このようなお店なら、より稼ぎやすそうですね。キャバクラよりは、やや低い時給ですが同伴やアフターをしなくていいことを考えると魅力的です。
固定給+歩合が一般的
ガールズバーが稼げるといわれているのは、時給以外に報酬が発生するからなのです。基本の時給に加え、さまざまなバックが報酬として加算されるので、2,000円の時給だったとしても、実質3,000円以上になることも少なくありません。
お店によって用意しているインセンティブの数、種類は異なるので、事前に確認しておきましょう。インセンティブの数が多いほど、稼ぎやすい環境といえます。
各種バックの詳細
基本の時給に加算されるインセンティブには、さまざまな種類があります。ドリンクバックや指名バック、同伴バック、チラシ配りバックなどが代表的ですが、ほかにもたくさんのインセンティブが用意されています。どんなバックがあるか参考にしてみてください。
ドリンクバック
お客さんの中には、キャストの女の子にドリンクをご馳走してくれる人もいます。一緒にお酒を飲みながら、お喋りしたいといった男性が多いので、こうしたケースは珍しくありません。
お客さんからドリンクをご馳走してもらうと、そのドリンク代の何割かがバックとしてキャストに入ります。だいたいドリンク代の10％くらいで、100～200円くらいのバックが一般的です。お酒が強く、たくさんのめる方は、お酒も飲めてドリンクバックも貰えるチャンスですね。
指名バック
ガールズバーによっては、指名制度を設けているところもあります。お気に入りのキャストを指名できる制度で、1回指名されるごとにいくらか、もしくはお客さんの売上の何％かがバックとして入ります。
ガールズバーは、指名制度を設けていないお店も多いので、事前の確認しておきましょう。指名制度があるのとないのとでは、トータルでの稼ぎが大きく変わってくるので押さえておきたいポイントですね。
同伴バック
同伴をしなくていいのが、ガールズバーの魅力でもあるのですが、お店によってはサービスとして設けていることがあります。キャストの質を売りにしているようなお店では、同伴やアフターができるお店が多いですね。
同伴バックで得られる報酬は、300～1,000円くらいです。キャバクラの場合、1回の同伴で5,000円くらいのバックが発生することが多いので、それに比べると少ない金額なので、労力に見合う対価ではないと、同伴を嫌がるキャストも少なくありません。
フードバック
お客さんが食事をオーダーしてくれた時、ご馳走してくれた時などに発生するバックです。お客さんのオーダーしてフードメニュー価格の数％が、バックとして入る事が多いです。フードメニューを、一切取り揃えていないお店には、フードバックはないので事前に確認しておきましょう。
チラシ配りバック
キャバクラでは、まず考えられないことですが、ガールズバーではキャストが自らチラシ配りを行うことがあります。キャストとの距離の近さを演出する目的もあり、多くのガールズバーで行われています。
お店の外で、街ゆく人たちにチラシを配るお仕事ですが、これもバックが発生することが一般的です。お店によってバックの金額は、さまざまですが500～1,000円程度が相場です。チラシ配りをしながら直接お客さんをゲットしたいですね。
売上バック
指名してくれたお客さんの、売上に応じて発生するバックです。また、お店によっては、既定の売上を達成した時にキャストへ、ご褒美としてバックが発生することもあります。
お客さんの売上、もしくは規定の売上の10％程度が目安です。もし、1,000,000円を売上げたのなら、100,000円がバックとして入ります。売上バックがあるお店をチェックする価値はありそうですね。
ボトルバック
お客さんが、ボトルをおろしてくれた時に発生するバックです。ガールズバーには、さまざまなお酒が用意されています。中には、かなり高価なものもあり高価なお酒になるほど、キャストに入るバックの金額も大きくなる仕組みです。
ボトル1本につき、1,000円以上のバックが発生することも珍しくありません。場合によっては、2,000～3,000円程度のバックになることも。大都市圏のガールズバーでは、ボトルバックのあるお店が多いですが地方都市では、あまり採用しているお店はありません。お店を決める時の参考になりそうですね。
スカウトバック
友達や知り合いなどの女の子を、キャストとしてスカウトすることで発生するバックです。ガールズバーによっては、人の入れ替わりが激しく、常に人手不足に悩まされているところも少なくありません。そのような、お店にとって人材確保は、とても重要なことなのです。
お店のキャストが友達を紹介してくれるのなら、採用コストを軽減できます。キャストにはバックが入り、まさにウィンウィンの状態ですね。スカウトバックは、導入しているお店が多いようなので事前に確認したいポイントですね。
交通費ありのお店は実質時給が高い
お店によっては、キャストへ交通費を支給しているところもあります。交通費ありのお店の方が実質的な時給が高くなるので、より稼ぎたいと考えている人は、交通費ありの求人に応募しましょう。
例えば、日給10,000円で交通費が500円の場合、トータルの日給は10,500円です。交通費なしなら、10,000－500円で9,500円の日給となるのです。小さな金額かもしれませんが、あるとないとでは変わってきますね。
その他給料に関わるポイント
ガールズバーでは、さまざまな要素によって得られる給料の金額が変わってきます。給料に関わってくる大切なポイントを把握しておけば、より効率よく稼げるようになりますよ。お店を決める時に、どのようなバックが設定されているかも大切なポイントになりそうですね。
個人成績
お客さんから人気のある女の子とそうでもない女の子では、前者のほうが稼げる傾向があります。人気があると、自然と指名や同伴などが増え、ドリンクをご馳走してもらえる頻度も多くなるからです。
また、成績優秀なキャストに対して、特別なボーナスを用意しているような、お店もあります。このようなお店なら、キャストも常にモチベーションを高く保って働けそうですね。
研修用時給の有無
ガールズバーによっては、研修期間が設けられていることもあります。研修期間中には、先輩キャストや店長などから、接客のやり方や基本的な仕事の進め方などを指導してもらえます。
研修期間中には、通常の時給が適用されないことがあるので注意しましょう。時給2,000円のお店でも、研修期間中は1,000円になるといったことがあります。研修期間が長いほど、稼げるまでに時間がかかるので、研修期間の日数など確認することも忘れないようにしましょう。
時間帯による時給の変化
お客さんが、たくさん訪れ忙しくなる時間帯もあれば、キャストが暇を持て余してしまう時間帯もあります。開店直後は、特に訪れるお客さんが少なく、暇になってしまうことも少なくありません。
そのため、早い時間帯に出勤するキャストは、時給が低く。逆に、遅い時間帯から朝方にかけて出勤できるキャストは、時給が割増しされることも少なくありません。自分が出勤できる時間帯の時給のチェックもお店を探すポイントにしてもいいと思います。
出勤日数
自由出勤制を採用しているお店も少なくありませんが、トータルでの出勤日数で時給が変動してしまうことがあります。週に3回出勤できる人の時給が2,000円なのに対し、2回しか出勤できない人は1,800円になってしまうと、いったことがあるのです。どのような線引きをしているかは、お店によって異なるので、事前に確認すると安心ですね。
勤怠
キャバクラほどではありませんが、ガールズバーにもペナルティが設けられていることがあります。遅刻や当欠、無欠などをしてしまった時に、ペナルティとして罰金を徴収されることがあるので注意しましょう。
遅刻や当欠などが多いと、罰金を徴収されるだけでなく、解雇されてしまうかもしれません。ガールズバーなど、ナイトワーク系のお店は横のつながりも強いので、悪い噂が広がると、他のお店でも採用されなくなる恐れがあります。遅刻やお休みする時は、忘れずにお店に連絡する事を忘れないようにしましょう。
給料からの天引きも要チェック
キャストの給料からは、さまざまなお金が天引きされます。お店によって、天引きする名目や金額が異なるので、気になる方は面接時に確認しておきましょう。ここでは、代表的な天引きされる内容紹介します。給料を貰ってか引かれていることに気づく前に、しっかりチェックしておくと安心ですよね。
源泉徴収
事業者が、従業員の給料から所得税を天引きすることです。ガールズバーのケースでは、お店がキャストの給料から所得税を天引きして納税しているので、女の子は確定申告をする必要がありません。天引きされる額は、給料の10％くらいが相場です。年間所得で再計算し、多く徴収していた場合には、年末調整としてキャストにお金が還元されます。自分で確定申告するのは大変なので、お店でやって貰える方が安心できますね。
罰金
遅刻や当日欠勤・無断転載など、お店のルールを破ったときには、罰金を徴収されることがあります。罰金の金額は、お店によって異なりますが、厳しいお店では1回の当日欠勤で10,000円程度の罰金を徴収されてしまうこともあります。
ガールズバーは、キャバクラに比べてペナルティが緩めなお店が多いのですが、中には厳しいお店があることも覚えておきましょう。遅刻や欠勤をする時も、必ず事前に連絡を入れることを忘れないでください。時給より高い金額を徴収されてしまったら、頑張って働いた分が水の泡になってしまいます。
福利厚生費
ガールズバーで福利厚生費を天引きしているお店は多くありません。キャストに充実した福利厚生を用意しているお店なら、福利厚生費を天引きしていますが、そのようなガールズバーは、そもそも多くないのです。福利厚生費として給料から天引きされている場合、具体的に何に使われているお金なのか？キャストのために使われているお金なのか？しっかり聞いて確認した方が、よいかもしれません。
雑費
ナイトワークや風俗業の給料明細で、よく目にすることのある雑費。もっとも、わかりにくい名目のひとつですよね。お店によって、雑費に何が含まれているのかは大きく異なります。
ガールズバーの場合、1日あたり500円が差し引かれていることが多いようです。控室に置いてあるメイク用具やドライヤーなどの使用料、自由に飲んでいい飲み物など、消耗品関連であることが多いです。差し引かれているなら、遠慮なく使用した方が損した気分にならずに済みそうですね。
送迎代
お店によっては、キャストの送迎をしていることもあります。完全無料といったことは少なく多くの場合、給料から送迎代が天引きされています。
お店によって異なりますが、1回あたり500～1,000円くらいが相場です。店舗から、自宅までの距離、時間などで送迎費が変わってくることもあります。仕事の終わる時間を考えて送迎をしてほしいと考える人は、自宅からの距離なども考慮してお店選びをするポイントにもなりそうですね。
クリーニング代
お店から制服をレンタルされている場合、クリーニング代が発生することがあります。また、コスプレ専門のガールズバーでも、クリーニング代を天引きされることが、ほとんどです。
コスプレ衣装は、特殊な造りのものが多いので、そのまま洗濯機で洗うことが難しいのです。そのため、お店がクリーニング業者に発注し、クリーニング代が発生します。自分で洗濯して 衣装が大変なことになってしまう事を考えるとクリーニング代の天引きは無難です。
日払い手数料
ガールズバーに限らず、クラブやキャバクラなどナイトワーク系のお仕事では、給料の日払いに対応しているところが少なくありません。急な出費があるときに助かる、日払い制度ですがお店によっては、この手数料を差し引かれてしまうことがあります。
1回につき100～300円程度のお店が多いようですが、中には500～1,000円といったお店もあるようです。1,000円は、ちょっと高すぎですね。日払いにかかる労力など、ほとんどないはずなのですが、多くのお店では日払い手数料を課しています。無駄なお金を払うことになるので、なるべく手数料のないお店を選びましょう。
店舗維持費
お店で使用する消耗品を調達するための費用です。グラスやティッシュ、トイレットペーパーなどですね。雑費を天引きされている場合には、これらの費用が含まれていることがほとんどです。
悪質なお店の中には、雑費と店舗維持費、どちらも天引きしているケースがあります。そもそも、お店が負担すべき費用なのに、キャストから二重取りしようとするようなところは悪質です。このようなお店で働いてしまうと、何かにつけてお金を引かれてしまう恐れがあるので、注意してください。事前に確認したいポイントです。
求人の給料欄に関する注意点
ガールズバーの求人をチェックする時は、応募資格や待遇はもちろん、給料欄にも目を通す必要があります。給料欄をチェックする時には、いくつかの注意点があるので、ここで覚えておきましょう。
時給の書き方がお店によって違う
お店によって、求人広告に記載している給料の金額は大きく異なります。金額の大小だけでなく、ウソの時給を掲載していることも珍しくありません。時給2,000円のお店なのに、女の子を集めるために時給4,000円と魅力的な金額をアピールしているケースもあります。
インセンティブも含めた平均時給を掲載しているお店もあれば、売れっ子の時給をアピールしているお店もあります。研修期間が3ヵ月以上もあるのに、それをあえて隠して通常の時給を掲載しているといったお店も少なくありません。
このように、時給の書き方はお店によって大きく異なります。魅力的な時給を提示していても、それをそのまま受け取ってしまうのは、危険なので注意が必要です。
時給について気になる方は、応募する時もしくは面接の時にしっかり確認しましょう。言葉を濁してくるようなお店なら、少々怪しいかもしれません。「基本時給が〇〇でインセンティブが加わって〇〇、そこから〇〇が引かれて〇〇くらいになります。」ときちんと詳細を説明してくれるお店なら信頼できるでしょう。お店選びのポイントになりそうなので、しっかり覚えておきましょう。
固定時給と平均時給が分かるとベスト
まずは、固定時給をチェックしましょう。求人広告に記載されていないこともあるので、その場合には直接お店に問い合わせをします。固定時給は、給料の土台となる部分なので、そこから大まかな収入を把握できます。そのうえで、平均時給も聞いておきましょう。
平均時給は、固定時給にインセンティブなども加わった総時給の平均額です。だいたい、これくらいの稼ぎが得られるとの判断材料となるので、忘れずチェックしてください。
私が勤めていたお店では、時給2,000円でいろいろなインセンティブがつきました。実質、2,500円以上の時給になっていたと思います。私自身は、求人の時給で騙されたことはないけど、、友人には騙された子もいたから、注意したほうがいいよ。。ネットの口コミなども参考にしたほうがいいよ。
まとめ
ガールズバーは、キャバクラのように密着した接客や同伴、アフターなどもないので、ナイトワーク初心者にも、おすすめのバイトです。ただ、お店によっては同伴やアフターがあるので、お店選びは慎重に進めましょう。広告に掲載されている時給も、すべて鵜呑みにせず、固定時給なのか平均時給なのかチェックしてください。ガールズバーのお仕事に興味のある方は、ここでお伝えしたポイントを参考にしてみてくださいね。
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