集団待機について、女性同士のトラブルばかりが思い当たり、デメリットしかないという印象を持つが、集団であることのメリットについても考えながら、集団待機についてのイメージを具体的にしていく。
集団待機はデメリットばかり？
風俗嬢として働いている時間は、常にお客さんの相手をしているわけではりません。
お客さんからの指名を待ちながら控え室で過ごす、待機時間が発生します。
その待機時間を個室で待つのが個室待機であり、一つの部屋に集まって集団で待つのが集団待機です。
複数の女性が同じ部屋にいる以上、何となくトラブルも多く、デメリットが多い印象を持ってしまいます。
お店の待機場所として、マンションの一室や、自店舗を持っているお店であれば、控え室にソファーや椅子が置かれたスペースに集まって過ごす集団待機では、風俗嬢同士の様々なトラブルが想定されます。
風俗嬢の仕事は時給制ではなく、お客さんを相手にした分の収入を得る完全歩合制のお店がほとんどで、指名のないフリーの場合も含めて、お客さんからの指名がかからない限りは、控え室で待機しなければなりません。
女の子同士、長時間控え室にいると、指名が入る女の子と入らない女の子との差が明らかになっていきます。
仕事量の差が収入に直結することを考えると、同じ部屋にいて、自分より多く稼いでいる風俗嬢に対して嫉妬心が生まれます。
和やかな集団待機室もある一方で、ギスギスした関係、殺伐とした雰囲気になることもあります。
その嫉妬心から、特定の相手に対する嫌がらせ、盗難、言い合いなどのトラブルが発生します。
自分が気に入らない相手に対して、集団でのいじめに発展することもあります。
自分がこの職場でこれからも働きたいと思うのであれば、周囲の人たちとうまくやっていかなければいけません。
人間関係のトラブルに巻き込まれそうな時は、すぐにスタッフに相談することが必要です。
味方は多いに越したことはありません。
自分の持ち物についても、細心の注意を払って管理しないといけません。
トイレに立った時、スタッフに呼び出された時といった、席を外した僅かな時間にも盗難の可能性があることを認識しないといけません。
金銭の盗難だけにとどまらず、免許証やスマートフォンといった情報を盗まれると個人情報漏洩の恐れもあるため、貴重品の管理は必須です。
個人用ロッカーを用意しているお店があったとしても、自己責任です。
殺伐とした雰囲気とは逆に、同じ部屋で待機している同僚に親近感を抱き、風俗嬢同士が仲良くなるケースもあります。
特に女性同士はグループを作りやすいので、その傾向は強くなります。
仲良くなるメリットについては後述しますが、デメリットもあります。
完全歩合制の接客業であるため、どうしても風俗嬢による指名数の差、収入の差が出てしまいます。
そのため、以前は仲が良くても妬みから言い争いをしたり、喧嘩になったり、もめることも多く、その先に傷害や個人情報漏洩といった犯罪行為に巻き込まれる危険もあります、風俗店で働いていることを親や友人、本業を持っている人は職場に知られたくないはずです。
仲が良かったはずの風俗嬢とトラブルになり、うっかり教えてしまった個人情報をバラされる恐れや、個人情報を漏洩すると脅される恐れもあるため、たとえ仲が良くなっても個人情報を不用意に教えることは控えたいところです。
集団待機のメリットはあるの？
集団待機はデメリットばかりではありません。
もちろんメリットもあります。
まず集団待機の控え室は、風俗嬢同士の、貴重な情報交換になります。
他の風俗嬢からプレイ内容やや時間の使い方といった仕事内容に関すること、どんな人が来たのかというお客さんに関すること、接客中に盛り上がる会話の内容、男性スタッフの情報、給料のこと、いろいろな情報を得ることができます。
もちろん、個人情報漏洩やプライバシーに関わる問題があるため、全てを知ることは許されません。
お店側が「ここまでしか話してはいけない」と基準を設けているところもあります。
そのルールの中で、有益な情報を収集して今後の仕事に活用していきましょう。
風俗店には、借金返済などのお金の悩み、お客さんや風俗嬢同士の人間関係の悩み、もちろんプライベートの悩みなど、いろいろな悩みを抱えた人が働いています。
そしてその悩みは、仲の良い友人には話しにくい内容のことが多く、一人で誰にも相談できずにいると、鬱になってしまいそうな深刻なこともあります。
そんな時に同じ立場で働き、悩みを共有し、相談できる相手がいることは心強いです。
親友とはまた違う人間関係を築けるのも、集団待機のメリットと言えます。
お店の中に頼りになる先輩がいると、仕事内容にとどまらず、特殊なお客さんへの対応の仕方、借金返済の計画、トラブル対処の方法など、具体的なアドバイスをもらえることもあります。
特に風俗で仕事を始めたばかりの頃は分からないことが多いため、先輩のアドバイスはとても貴重です。
時には私生活の相談に乗ってもらえることもあり、大いに役立ちます。
悩みがある場合は思い切って相談してみても良いでしょう。
万が一の時にも頼りになるのが集団待機での人間関係です。
お店やお客さん、さらに風俗嬢同士のトラブルが起きた時に味方になってくれる存在がいれば、さらに心強いです。
風俗嬢同士で結託し、一斉に辞めてしまうのはお客さんやお店にとって迷惑な話ですが、そういった環境を作ってしまった側にも責任があるため、辞める人間が悪いとは言い切れません。
一人でできないことも、集団であれば解決が可能です。
いざという時のために、同僚や先輩、もちろんスタッフに相談できる関係を築くことは風俗嬢に限らず必要なことです。
個室待機のメリットとデメリットは？
個室待機についても簡単にメリットとデメリットを挙げてみます。
個室待機はその名の通り、個別の控え室で待機します。
お店によっては自宅待機も許されているため、指名が入るまでの時間は比較的自由に過ごせます。
自分の時間やプライバシーが守られるため、個室待機を希望する風俗嬢が多いことは事実です。
他の女の子と会わないため、他人の仕事の状況や収入を気にすることがなく、トラブルが起こりにくくなる点はメリットと言えます。
その代わり、集団待機のところで挙げたメリットがありません。
何かあっても相談できる相手、味方がいないため、トラブルが起きた時には解決が難しくなります。
自分だけが悪者になって何も言えずに辞めていく、ということになりかねません。
たとえトラブルが起きなくても、ちょっとした相談がしにくいため、風俗嬢として働き続けるモチベーションが下がることもあり、目標とする金額を貯金する前に辞めてしまうケースもあります。
まとめ
集団待機、個別待機それぞれにメリットもあればデメリットもあります。
入店時に待機室の形態は確認しておくことが必須です。
接客業である風俗で働く以上、仕事関係、人間関係の悩みやトラブルは必ず付きまといます。
トラブルが発生した時に誰を頼りにするか、何も言わずに辞めていくか、仲間がいることで解決することもあります。
自分が風俗の世界に入った時の目標を達成するために、仕事を続けるために、必要な人間関係を築き、情報を収集し、トラブルを未然に防ぐ対策が必要です。
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