2016年4月に秋田県で、秋田大学の職員が風俗嬢の個人情報をインターネットに晒してストーカー規制法違反で逮捕されるという事件が発生しました。
風俗嬢はお客さんとの揉め事が起きてしまうことがあり、ストーカー被害にあってしまう可能性があるお仕事です。
この記事では秋田県の事件の概要とストーカー被害に合わないための対策をご紹介します。
秋田大学の職員が風俗嬢の個人情報を晒して逮捕された事件の概要
2016年に秋田県で起きた事件の概要は以下のとおりです。
——————————
３０代女性につきまとったとして秋田大大学院理工学研究科の技術部物質科学系技術専門員、小松芳成容疑者（５６）＝秋田県大仙市清水乙沖田＝がストーカー規制法違反の疑いで逮捕された事件で、被害者が秋田市の繁華街にある風俗店の従業員であることが関係者への取材で分かった。小松容疑者は店の近くから女性を車で尾行し、立ち寄り先の写真をインターネット上に投稿していた。逮捕容疑は１５日と２１日のつきまとい行為。そのうち１５日の犯行について、小松容疑者によるとみられる書き込みがネット掲示板にあり、女性が勤務終了後に店近くの駐車場から車に乗った時間、３０キロ近く離れた立ち寄り先に着いた時間や車の車種、ナンバーとともに、立ち寄り先の写真が投稿されていた。
同様の投稿は３月から執拗に行われており、女性が今月初めに秋田中央署に相談。小松容疑者は２１日の犯行後、任意同行に応じ、
逮捕された。「後をつけたことは間違いない」と容疑を認めている。同署は動機や余罪を調べるとみられる。
引用元：http://www.sankei.com/affairs/news/160427/afr1604270006-n1.html
——————————
その後この事件の犯人は裁判で懲役４カ月、執行猶予３年を言い渡されています。
この犯人は爆サイで被害にあった風俗嬢が働いているお店のスレに、風俗嬢をストーキングして撮った写真などを晒していたようです。
犯人の書き込みには風俗嬢の行動や移動について分単位で記入されており、立ち寄ったお店などで盗撮した写真を投稿していました。
風俗嬢は客のストーカー被害に悩まされることが多い？
秋田県の事件ではインターネットに投稿することによって証拠が残っていたため無事に犯人が逮捕されましたが、ストーカー被害に悩むデリヘル嬢やソープ嬢は沢山います。
特に被害に遭いやすいの気が弱くて従順に見えるタイプの風俗嬢です。
逆に気が強かったり、お客さんに対してもしっかりNGや拒否を出来る風俗嬢は被害に遭いにくいです。
ストーカーになりやすいタイプの男性は恋愛経験が少なく女性の気持ちを考えて行動すること出来ないことが多いと言われています。
また、友達が少ないため独りよがりな思考に陥りやすく、勝手に風俗嬢の気持ちを想像して嫉妬します。
恋愛で振られた経験や人間関係の挫折を味わっていないためプライドが高く、自分の立場やプライドを守るために嘘をつきがちな傾向もあります。
風俗に来る男性というのは日常生活で女性にモテず性的に満たされていない事が多いため、上記のような特徴を持ったお客さんもいます。
このような男性は気が強い女性には弱いのですが、従順に見える風俗嬢には強く出ることが出来ます。
普段は気が強い女性でも、風俗嬢として働いていれば面倒くさいお客さんにはある程度受け流して相手の要求を受け入れて接客することはよくあります。
そういった対応を受けてストーカー男は「この子は自分の言うことを聞く」と思い始め、過度な愛情を風俗嬢に持ち始めます。
そして相手の感情を考えることが出来ず自分の感情で支配されているため「おれはこんなに好きなのになんでおれの言うことを聞かないんだ」という自己中心的な思い込みをはじめます。
勝手に風俗嬢を自分のものであるかのように勘違いをして、思い通りにならなければ怒り、ついに風俗嬢の行動を把握したがってストーカーになっていくのです。
そのような悪質な男性に対しても上手くあしらって接客をするのが風俗嬢ですが、迷惑な行為や不愉快な言動をされればNGにしたり、店外の誘いを断ることもあり、そういう時に自分の行動を客観的に見れない男性は逆恨みしてストーカーになることもあります。
このように、日常生活で性が満たされていないような男性を相手に性的なサービスをするため風俗嬢はストーカー被害に遭いやすい職業と言えます。
風俗嬢として働く以上は、お客さんからの面倒くさい執着や愛情をある程度我慢して受け流す必要もありますが、度を越して精神的に辛くなったり日常生活に支障が出てくれば何らかの対処をする必要があります。
もしお客さんにストーカーされたらどうすればいい？
ストーカー被害にはお店の外で付きまとわれたり、プレイ時間に過度な要求をしてくるなど様々な形があります。
もしストーカー被害に遭っている感じた場合は以下の順番で対処していきましょう。
お店に相談する
もしお客さんにストーカーされていると感じた場合は、まずお店に相談してNGにしましょう。
NGにすることによって接触時間が減れば、お客さんの執着心が弱まり被害が止まることもあります。
それでも被害が止まらない場合はスタッフを通してお客さんに注意してもらうことも出来ますし、後々警察に相談する時にお店からの協力をしてもらうこともできます。
お店を変える
次にお店を変えることを検討しましょう。
同じ地域であればすぐに見つかってしまうのである程度離れた地域のお店を探しましょう。
これらは迷惑なお客さんに対する一般的な対処法ですが、お店が真摯に対応してくれるとは限りませんし、お給料の関係などからそう簡単にお店を変えることが出来ないという風俗嬢もいると思います。
その場合は次に紹介する警察への相談を検討しましょう。
ストーカー被害を警察に相談するためには証拠が必要
警察に相談するのはストーカー被害に対する最終的な対処方法です。
あまり大事にするのが面倒くさいと感じる方もいるとは思いますが、お客さんからのストーカー被害がおさまらない場合や身の危険を感じた場合には取り返しがつかないような被害にあう前に警察の力を利用しましょう。
しかし、警察に相談する場合はしっかりと証拠を持っていないと警察も動くことができません。
警察に相談するために用意しておくとよい証拠をご紹介します。
ストーカー被害の記録を取る
まずはどのようなストーカー被害に遭っているのかということを記録しましょう。
具体的には「いつ・どこで・どのようなことをされたのか」ということをメモしておくだけで良いです。
警察が逮捕する場合は具体的な犯人の行動に基いて捜査する必要があるため、まずはこの記録がなければ警察も捜査できないのです。
メールや電話の履歴は残しておく
メールや着信履歴も立派な証拠です。
キモ客からの履歴はつい消したいと思ってしまいますが、これらは警察に見せる証拠になるため消さずに残しておきましょう。
メールや着信の回数が極端に多ければストーカーと認定されますし、文面に直接的な脅迫などがあればそれだけでも証拠になります。
プレゼントは手を触れずにとっておく
お客さんからのプレゼントも捨てずにとっておきましょう。
捨ててしまったり消費してしまうと証拠として残りません。
もし自宅に届いたプレゼントなどがあれば郵便記録もともに残しておきましょう。
病院で診断書を出してもらう
もし暴力を振るわれた場合にはすぐに病院に行き治療してもらいましょう。
その際に怪我をした部分の写真を撮っておき、お医者さんには診断書を書いてもらいましょう。
備考として、肉体的な被害がなくても精神的な苦痛で抑うつ症状や恐怖による不眠を訴えればその精神科やメンタルクリニックで診断書を書いてもらえることがあります。
医者の診断書と領収書があれば被害の証拠になります。
第三者の証言
ストーカー被害を立証する際には第三者の証言も重視されます。
店内での被害であればお店のスタッフに証言してもらうことが出来ますし、プライベートをストーカーされた場合に友達などが同行していれば証言してもらえることができます。
しっかり証言してもらうためにも、ストーカー被害は早めにお店や友達に相談し、被害の状況を認識してもらいいざという時に証言してもらえるようにしましょう。
インターネット掲示板などで晒された書き込みや写真
冒頭に挙げた秋田大学職員の事件のようにインターネットに晒された場合は、それ自体が証拠になります。
書き込みについて削除依頼を出す前に、スクリーンショットで撮っておくようにしましょう。
特に性的な写真の場合は、ストーカー規制法だけではなくいわゆるリベンジポルノ被害防止法でも訴えることができます。
このように警察に相談する際には事前に証拠を用意するようにしましょう。
警察がストーカーであると判断した場合、警告をしたり禁止命令を犯人に出してくれます。
被害が大きければすぐに訴えられる可能性もありますし、そうでなくても警察の禁止命令に違反すれば犯人は逮捕されます。
まとめ
秋田大学職員が風俗嬢に対するストーカー防止法違反で逮捕された事件の概要と、ストーカー被害にあったときの対処法をご紹介しました。
ストーカー被害にあった場合にはまずお店のスタッフを始めたとした周囲に相談をしてお客さんをNGにしましょう。
それでも被害が止まなければ証拠を集めて警察に相談することをオススメします。
コメント