2月14日は、バレンタインデーです。
バレンタインデーの季節になると、少なくとも日本では女性が男性にチョコレートなどのプレゼントを上げる習慣があります。
アメリカでは、男性から女性にプレゼントを送ったり、あるいは交換しあったりするようです。
風俗業界でも、バレンタインデーに嬢からお客にチョコレートなどをプレゼントすることでお客を呼び込もうと毎年仕掛けをしています。
1日本の行事とバレンタインデー
日本には、昔からある正月やひなまつり、七夕などの行事や、海外から入ってきたバレンタインデーやハロウィン、クリスマスなど、様々な行事はあります。
いくつかの行事は、いろいろな業界が商売を盛り上げるために販促目的でブームを作って数年かけて定着させたものが多いです。
クリスマスにチキンを食べるのは実は日本の風習です。もともとは1973年に、日本KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)がミッション系幼稚園からフライドチキンを買うことを条件にクリスマス会のサンタクロース役を引き受けたのがそもそもの始まりとか。
アメリカでは七面鳥を食べるので、クリスマスシーズンはKFCには閑古鳥が鳴いているとかいう話です。
同様にバレンタインデーも日本独自の習慣だそう。
1958年に創立8年目のメリーチョコレート(れっきとした日本の菓子メーカーです)が始めたものです。
海外では単に家族や恋人たちがプレゼントなどを交換する日だったそうですが、それを女性が男性にチョコレートを送って告白する日として売り出したのです。
百貨店でハート型のチョコレートに鉄のペンで自分の名前と相手の名前を書き込めるようにして売り出したのです。
百貨店で購入したハート型チョコレートに名前を入れて贈るなんてムードがあっていい時代でした。
風俗業界のバレンタインデー
風俗業界でも、バレンタインデーに女の子からチョコを渡す口実でたくさんのお客様に来てもらおうと営業活動をすることが多いのは確かです。
お客さんの方でも、期待している人が多いのも事実でしょう。
では、実際のところ、バレンタインデーにお客さまにチョコレートを渡したほうがいいのでしょうか。
お店のホームページで、勝手に「バレンタインデー期間中はチョコレートをプレゼントがします」と宣伝しているところもあるようです。
といって、お店でチョコレートを用意してはくれないそうで、かといって書かれている以上、たとえフリーの客であってもチョコレートを渡さなかったら次の使命につながらないばかりか、どこで何を言われるかわかりません。
そのため、バレンタイン期間中はお店に出勤しないという人もいます。
ほとんどのお店では、バレンタインデーで何かするとかは書いていません。
ところが、客の方で勝手にチョコレートがもらえるかもと忖度(そんたく)してお気に入りの嬢のところへ出かけることは多いでしょう。
それどころか、滅多に風俗にいかないフリー客が期待してくることも事実です。
バレンタインデーに嬢からプレゼントをもらったお客様が、翌月のホワイトデーにリピートしてくれるのかどうか。
お返しのプレゼントを持って来てくれるのかどうか。
結局のところ、リピートして使命をもらえるかどうかはバレンタインのプレゼントがどうかはあまり関係ないと思います。
リピート指名があるかどうかは、あなたのサービスに満足したかどうかでしかないのです。
風俗業界にとってバレンタインデーとは、次のリピートが1ヶ月後のホワイトデーになる確率が高いということにつきるでしょう。
お客様が、バレンタインデーで受けたあなたのサービスにとても満足していた場合、ホワイトデーの季節になれば、コンビニからデパートに至るまでホワイトデーのキャンペーンをやっているので、じゃあ誰かにプレゼントしようかなと思ってあなたのことを思い出してくれるということになります。
お客様の方でも、じゃあ風俗に行こうかというキッカケ(言い分)になりますから、リピートになりやすいということですね。
翌月のリピートにつながりやすい。
これが風俗業界でのバレンタインデーの意義です。
ということで、バレンタインデーでお客様にチョコレートを用意したほうがいいのかは、渡したほうが良いという結論になります。
バレンタインデーに渡すチョコレート(プレゼント)は何がよい?
リピートになるかどうかは、テクニックもさることながらあなたの気づかいも含めたサービス全体の体験の結果です。
テクニックに自信がない場合には、気づかいという精神的なケア、体験を与えてあげることでリピートにつなげる可能性が上がります。
バレンタインデーのチョコレート(プレゼント)は、ほとんどのお客様が嬉しいと思ってくれます。
気づかいが難しいと思っている人にとってもやりやすいサービスといえるでしょう。
どんなプレゼントを用意するのがよいかは、高級店と格安店とでも違います。
リピートになりやすいからといって、無駄な(?)出費はしたくないという人には、手作りチョコレートがいいでしょう。
おかしのまちおかに行けば、手作り用の安いチョコレートが売っています。
湯せんして溶かしたら、型に入れて冷蔵庫で冷やすだけです。
あとは、100均でラッピング用のバッグを買って入れれば完成です。
しかし、これは比較的安めの中級店か激安店に限られるでしょう。
お店によっては、手作りチョコレートをお渡しすることを禁止しているところもあります。
お腹を壊したなど、あとあとクレームにつながる可能性もあるからです。
また、手作りチョコレートのクオリティによってはお店の質を落とす行為とみなす場合もあるでしょう。
では、ちゃんとプレゼントを用意するとしていくらぐらいのものを用意したらよいのでしょうか。
常にリピートで埋まっている人の場合、フリー客が入ることはありませんから、太客かソコソコのリピート客かどうかで価格の差をつけるとよいでしょう。
そうでない場合には、太客用と、普通のリピート客、フリーの3パターンになります。
一般的には、本指名のバック料金を基本にするのが良いでしょう。
太客にはバック料金の1.5倍から3倍くらいのプレゼントを。あなたのバックが1000円なら1500円から2000円が目安です。
この金額のチョコレートといえば、やはりゴディバが定番です。
スイーツに興味のない男性でも、ゴディバが高級チョコレートのブランドだっていうことくらい知っている人がほとんどですから、ほとんどの方に喜ばれます。
1000円から1500円くらいの金額でしたら、チョコレートだったらメリーチョコレート、クッキーなどでしたらヨックモックやモロゾフなども比較的よく知られた菓子ブランドです。
ヨックモックの有名なシガールというクッキーは1000円くらいのパッケージからあります。
普通の本指名客には、バック料金×1前後。バックが1000円なら700円から1000円くらいが良いでしょう。
このクラスの金額のチョコレートでは、高級ブランドは買えませんからデパ地下やスーパーなどのバレンタイン特設コーナーなどであまりかさばらなくてシンプルなパッケージのものを選ぶのが良いでしょう。
フリーのお客さんには、300円から500円くらいが目安となるでしょう。
高級店の場合、太客には5000円から1万円程度のプレゼントを用意することが多いです。
そのような価格のチョコレートはなかなかありませんから(ぬいぐるみサイズのチョコレートはありますが)、別のプレゼントになります。
金額的にはネクタイなどがちょうどよいですが、お客様によってはかなり好みが激しい場合もあります。
Tシャツや靴下などの下着類は、消耗品としてあまりこだわりもない部分ですから、まとめてきれいにラッピングしてもらうというのもよいですね。
既婚者の方と、独身の方とでも何を選ぶか違ってきます。
独身の方でしたら、何を選んでもそれほど困ることもないでしょうが、既婚者の方には、形の残るものは喜ばれません。
最悪の場合、持って帰るわけにもいかず捨てられてしまうかもしれないからです。
キーケースや、眼鏡ケース、カードケースといった革小物であれば、カバンの中や仕事先で使えるので比較的既婚者にも好まれるプレゼントです。
本指名のリピーターのお客様に対しては、思い切って使用済み下着を上げてしまうというのもありますね。
誰にでもよいというわけではありませんから、お客様のタイプをよく観察したうえであげると良いでしょう。
まとめ
バレん体デーに出勤する風俗嬢は、お客さんにチョコレートを渡しているのか。
渡さないという人もいますが、私は何らかのプレゼントを渡したほうが良いと思います。
商売には「お返しの法則」というのがあります。
人は、誰かに何かをしてもらったらお返しをしたくなる(借りを返したくなる)という心理学に基づいた行動をするというものです。
すでに本指名を入れていただけるお客様はもとより、フリーで入ったお客さまも、1カ月後のホワイトデーになれば、デパートからコンビニまでバレンタインのお返しをしようという気分を盛り上げてくれます。
その時、バレンタインでプレゼントをあげたあなたのことを思い出してくれる人が必ずいます。
バレンタインデーでフリー客ばかりわんさかついてちょっと辛かったとしても、ていねいな接客を心がけてお客様に満足して帰ってもらっていれば、すべてとは言いませんが何人かのお客様はホワイトデーに本指名を入れてくれることでしょう。
もし、バレンタインデーで何ももらっていなかったとしたら、それは単にお金を払ってサービスしてもらっただけのこと。
お返しの法則は働きません。
早くたくさんのお金を稼ぎたいのなら、リピートしてくれるお客を一人でも増やすことが大切なのは皆さん知っての通りです。
お返しの法則は、プレゼントの金額は実はあまり関係ありません。
何か特別なことをしてあげることが大切なんです。
一人でも多くリピートのお客様を捕まえて本指名を増やしたいのであれば、バレンタインデーは年に一度のチャンスです(1か月後ホワイトデーというお返しの日が必ず来るからです)。
無駄な出費になるかもしれませんが、ていねいな接客にプラスのプレゼントでお客様に気持ちよく帰ってもらい、1か月後の本指名につなげてほしいと思います。
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