風俗業界で働く女性なら、一度はAV女優の道を考えたことが有るかも知れません。
実際にAVプロダクションのスカウトを受けたり、応募面接をしたことがある人も居るでしょう。
AV女優になれば、今より楽に大金を手に出来るかも知れない・・・と考えがちです。
しかし、AV女優になるには、やはりそれなりの努力と覚悟が必要なのです。
ここでは、AV女優の現実に焦点を当てて見てみたいと思います。
AV女優の敷居が低くなっている
1990年頃、AVは全盛期でした。
AV女優はビデオの中でAV男優とセックスをするだけで大金を稼ぐことができる反面、好奇の目に晒されることが多い職業でした。
しかし、近年、AV女優は敷居が低い職業となってきました。
AV女優がテレビや雑誌などメディアに取り上げられたり、アイドル歌手や女優がAV女優へ転身したりと、アンダーグラウンドで暗い後ろ向きなイメージから、明るいイメージになってきたため、様々な年齢の普通の女性が自ら志願してAV女優になっています。
AVでは、素人っぽさの残る女性は受けが良いので、多くの女性がAV女優としてデビューしています。
自らAV女優の道を選ぶ女性は、「SMプレイがしてみたい」など、日常では満たされない性的好奇心や性欲で足を踏み入れる場合が多い傾向にあります。
しかし、AV女優になりたくても、その応募総数は多く、誰もがなれる訳ではないのです。
容姿端麗で演技も上手という厳しい基準をクリアし、人気が出るのは一握りです。
リスクは高い
AV女優になるには、普通の女性に戻れない覚悟が必要です。
いくら自分自身がAV女優という仕事に誇りをもってやっていても、やはり他人からは偏見の目を向けられます。
酷い場合、誹謗中傷を受けたり、周囲の人間関係が崩れる恐れもあります。
AV女優は、売れっ子になるまでは普通の仕事を掛け持ちしている人が多いのですが、AV女優ということが周囲にバレ、働き辛くなってしまう場合もあります。
また、副業として軽い気持ちで出たAVのせいで、本業が続けられなくなり、風俗業界で働かざるを得なくなる女性もいます。
一歩間違うと大変な事になり兼ねません。
更に、AV女優は想像以上に過酷な肉体労働です、身体一つで稼がなくてはならないのですが、病気やけがのリスクも多くあります。
AV女優は稼げるの？
では、AV女優の稼ぎはどうなのでしょうか？
近年は通常のセックスプレイだけでなく、アブノーマルなプレイも多く、日当ギャラも安い傾向にあります。
そのため、AV女優を専業にしている人はほとんどいません。
多くが副業でAV女優をしています。
AV女優には、次のようにランクがあり、それによりギャラも異なります。
単体女優
主役として作品に出られます。毎月1本と決められ、プロダクションと契約し、その分のギャラを貰います。
一本当たりの出演料は100～300万円です。
月100万円を超える収入がある女性もいます。
単体女優の作品は、メーカー側も大々的な告知広告をします。
企画単体女優
特定のメーカーとは専属契約をしない女優です。
1本あたりのギャラや月の件数は決められていない為、単体よりも稼げる場合もあります。
一本あたりの出演料は30万円～80万円が相場です。
企画女優
無名の女優に使う言葉です。
複数名のAV女優で企画ものに参加することです。
ギャラは一日単位で支払われ、いわば日雇いのような感じです。
セックス撮影現場を渡り歩く生活になります。
ここから監督などに見初められて単体女優にまでなる女性もいますが、一握りです。
女優名や人気で売れない為、過激な内容を求められる場合が多いです。
一本あたりの出演料は15万円～25万円程度になります。
上記ギャラは、その中で契約プロダクションとの取り分が決まる仕組みです。
例えば、300万円の出演料で、プロダクションとの取り分が50％だった場合、AV女優本人の手に入るのは150万円です。
この場合、一番安い企画15万円の手取りは7.5万円ほどになります。
出演料は、絡みの内容や回数でも変わります。
尚、絡み=セックス、疑似=セックスを伴わない行為を指します。
単体女優なら安定して収入が得られるかと思われますが、そんなに甘い世界ではありません。
売り上げ次第では契約解除になります。
逆に売れ行きが非常に良ければ、出演料アップもあり得ます。
最近では、インターネットでエロ画像・動画を簡単に手に入れられるため、AVの需要は減っています。
そのため、AV女優という肩書きでも、仕事の無い女性が沢山いる現状があります。
家族バレ、顔バレには物凄く気を遣う
AV女優が警戒するのは、やはり家族や知人、彼氏など親しい人にバレることです。AV女優が突然引退するのはやはり身バレが原因となることが多いのです。
AV女優の仕事をしているのがバレないように、アリバイ会社を使ったり、レンタル作品は出ずセル作品のみに出る、撮影場所の制限、露出媒体制限テレビNGコンビニ雑誌NG、マニア向け専門など活動を制限している女性も居ます。
しかし、ネットの普及でいくらアリバイ工作をしてもばれる事が多くなってきました。
正直、バレるかどうかは運次第といったところです。
バレたらその時に考えるとして、そのまま何の対策もしていない女性も居ますが、非常にハイリスクハイリターンです。
AV女優は、できるだけメディアに出た方が売れます。
AV女優で生計を立て、生き抜いていくつもりであれば、親公認の方が良いでしょう。
引退してもその後が大変！！
AV女優になり、ある程度売れても、いつかは引退する日が来ます。
熟女になってもAV女優を続ける女性も居ますが、それは一般的ではありません。
売れなくなれば必然的に引退となります。
では、AV女優を引退したらどうなるのでしょうか？
AV女優は、一般的な履歴書に書ける職種・スキルではありません。
そのため、引退後は一般社会生活をゼロから始めなくてはならないのです。
世間の感覚とずれている部分もあり、苦労する事も多いかも知れません。
中には、AV女優の経緯や名前を売って芸能界に入ったり、元AV女優ということで高級ソープなど風俗業界で活躍する人も居ます。
そうやって、ルックスとセックスアピールを上手に活かせる人は、引退後もある程度、幸せな人生を送れます。
しかし、AV女優として顔が知られているため、それを隠して生きるのは辛いでしょう。
結婚して子どもを産んでもバレる可能性はあります。
普通の女性に戻りたいと思っても戻れないのです。
資格を取るなどして堅実な就職先を見つけて地道に働く女性も多いです。
どこで働いていても陰口や後ろ指を指される可能性があり、それらに慣れる必要がありそうです。
AV業界で引き続き裏方をする女性も居ます。
AV女優の出演料は低下傾向
AV全盛期の1990年ごろと近年ではAV女優のギャラは天と地ほどの差になっています。
全盛期に比べると、7割近くも低下していると言われています。
出演料低下の理由の一つに、絡みの回数があります。
以前は、一回の出演につき2絡み1疑似だったのが1絡みが主流になりました。
その分ギャラは大幅にカットされます。
しかし、AV全体の内容は過激になり、AV女優も単純にセックスだけをしていれば良いという存在ではなくなってしまいました。
潮吹き、顔射、レイプ、アナルなどが当たり前に求められる状況です。
また、ビデオ媒体からブルーレイになり、収録時間は長くなっています。
それでも、ギャラは低くなる一方なのです。
まとめ
AV女優は華やかな仕事に見えますが、過酷な肉体労働です。
近頃ではギャラも低くなり、思ったように稼げないと悩んだり、副業として行う女性も多いです。
AVに出演してしまうと、風俗店で働くよりも遥かに顔バレ、身バレの可能性が高くなります。
「もうバレたくない！！後ろ指を指されたり、陰口に耐えられない」と思っても、もう普通の女性には戻れません。
引退後もそれは続きます。
AV業界で働くことを考える際は、その点をよく考え決断をしたいものですね。
コメント