キャバクラで働いていると、様々な営業方針があることに驚かされます。色恋・友営・オラ営・本営・枕営業・・・キャバクラ嬢は様々な方法でお客様との関係を築きます。
中でも、本営と枕営業の2つは、区別が付き辛く、どこまでが本営か分からなくなります。
ここでは、そんな本営と枕営業の違いについて説明していきます。
本営とは具体的にどんなことをするの？
キャバクラは、他の風俗とは違い、抜き行為がありません。
そのため、女の子は容姿とトークでお客様を虜にし、自分に会う事を目的としてお店に来てもらうようにしなくてはなりません。
そこで、あの手この手を巧みに使い、こまめにメールや電話で連絡を取り、お客様との関係を築いていきます。
お客様は、特定の女の子と仲良くなり、結果的に自分のものにする＝セックスすることを目的としてお店に通います。
疑似恋愛やアイドル育成ゲームのような面白さを感じ、病み付きになるお客様も多いのです。
しかし、その関係に何の進展も無ければ、お客様は次第に面白さを感じなくなってしまいます。
そんな時、最終形態として使うのがこの本営です。
本営とは「本気営業」の略で、本当の彼氏彼女のように振る舞います。
店彼氏と言っている女性も居ます。
本営は一般的には体の関係を持たない事が多いのですが、本営をしている女性の中には、同棲をしたり、体の関係を持つ人もいます。
「自分はこの子の彼氏だ」と思わせ、足繁く店に通って成績を上げてもらったり貢物を貰ったりします。
本営は、彼氏候補になり得る、お金の余裕がある太客に対して行われることが多い営業です。
あくまで彼氏だと思わせる営業方法なので、たまにしか来店しないようなメリットの無い男性には行われないのが一般的です。
枕営業って？
枕営業とは、その言葉通り身体の関係を持つ営業方法を言います。
「来店して自分を指名してもらう」という目的だけで身体の関係を持ちます。
枕営業を行うキャバクラ嬢の中には、特攻という枕営業専門の女性もいます。
そういったキャバクラ嬢の中には、誘われるがままにお客様と寝て、成績を伸ばす女性も居ます。
しかし、枕営業は、身体でお客様を繋ぎ留めている状態と言えます。
この方法では、一時的に成績が上がっても、それは長続きしません。
若いうちは身体で稼げても、年を重ねるに連れて難しくなります。
キャバクラ嬢の中には「枕営業反対派」も多く、キャバクラ嬢が身体を安売りすることを厳しく批判しています。
枕営業反対派は、実はお客様の中にも居ます。
そういうお客様に枕を持ち掛けてしまうと、他の女性やお店側に枕の事実がばれてしまいます。
本営と枕営業の違いは？
では、本営と枕営業の違いは何でしょうか？
まず、違うのは身体の関係が有るか無いかです。
本営でセックスをしている女性も居ますが、本営に必ず伴う訳ではありません。
軽いキスだけで身体の関係を一切持つことなく、何年も本彼だと思わせている強者も多いのです。
しかし、本営はプライベートが犠牲になりがちです。
プライベートもなるべく一緒に過ごし、関係に疑問を持つ隙を与えないのです。
そのため、本当の彼氏が居る女性は非常にリスクを伴う場合があります。
枕営業はセックスありきの営業方法です。
本営ほど彼氏だと思わせる事はしなくても良いため、プライベートには大きく影響しません。
しかし、枕営業を重ね、枕営業でしかお客様を呼べなくなると、本人もとても辛い状況となります。
キャバクラは本来、お酒とトークで勝負する世界です。
前述の様に「身体を売るなら風俗へ行け！！」と、枕営業に批判的な意見を持つキャバクラ嬢は多いのです。
枕営業をするとお客様は来なくなる！
キャバクラでは「枕営業をするとお客様は来なくなる」と言われています。
それはどういう理屈なのでしょうか？
そもそも、キャバクラは、「落ちそうで落ちない」「友達以上恋人未満」という、ぎりぎりの駆け引きを楽しむ場所です。
そして本営でも、彼氏だと信じさせるため、じらすだけじらして身体の関係を先延ばしにします。
本営は、そうやって「あなただけ」の特別感や優越感を持たせるのです。
このような過程を踏む事で、よりお客様との結び付きが強固なものになります。
結果的に本営で身体の関係を持ったとしても、その時はお客様も既に彼氏であるということに疑いを持たず、女性の有利となるように協力をしてくれます。
しかし、枕営業を行う女性とは簡単にできるため、恋愛のドキドキ感が楽しめないのです。
そして、すぐに飽きられてしまいます。キャバクラに来る男性客は、なかなか落ちない女性を落とす事に興味があり、すぐ落ちる女性には興味が無いのです。
確かに、「好みのタイプで簡単に股を開く女」が居れば誘いに乗るでしょう。
お情けで一度や二度は指名をしてくれるかも知れません。
しかし、枕営業をするキャバクラ嬢は三流の安い女というレッテルを貼られてしまいます。
枕の嫌いなお客様も実は多いのです。
枕営業で指名替えを狙う？
キャバクラ嬢の中には、枕営業を使い指名替えを狙う人が居ます。
特に太客の指名替えを狙い、身体を使うキャバクラ嬢も居ます。
キャバクラではホストと違い、指名替えは頻繁に行われます。
しかし、指名替えを狙っても、既に本営が行われている場合には寧ろ逆効果です。
「あの子がこんな誘いをしてきた」と情報がライバルの女性に筒抜けてしまいます。
そうなると、枕営業の噂はすぐに広まり、逆に指名客を取られてしまい兼ねません。
身体を使った指名替え狙いはとても危険なのです。
中には、お客様から「枕をしてくれたら指名替えしてあげる」と持ち掛けられ、ヤリ逃げされる悲惨なパターンもあります。
騙すつもりが騙されるような事にもなり兼ねませんので、気を付けましょう。
その他の営業法方法
色恋営業は昔から水商売で使われている方法です。
色恋はキャバ嬢の基本的な営業です。
自分の事を好きになってもらい、彼氏候補だと思わせる事で会いに来てもらいます。
この関係から本営や枕営業に移行する場合もあります。
友営とは、お客様と友達のような関係を築き、「今月、成績ピンチだから来てよ」と誘う方法です。
実際にプライベートな友達を呼ぶ場合もあります。
大学生のキャバ嬢などは、学校の男友達に協力を仰ぐ場合もあります。
また、ホストなど同業者で、お互いにお店を行き来することもあります。
オラ営は「お店に顔見せなさいよ！！」とオラオラ営業をする事です。
キャバクラではこのオラ営を使う女性はほとんど居ませんが、Ｓ気の強いキャバクラ嬢とＭ気の強いお客様の間であれば成り立つ方法です。
まとめ
キャバクラで使われている本営や枕営業は、元々はホストの世界から広がった営業方法です。
しかし、近年ではキャバクラでも色恋営業と共に行われる営業方法になっています。
本営は身体の関係が無くても行えます。
しかし、枕営業は身体の関係が全てです。
本営でもある程度は身体の関係を求められますから、身体の関係を持ちたくない女性は、その辺を上手くかわす技術・スキルも求められます。
枕営業をしてしまう女性は、やはり後々伸び悩み、苦労する傾向にあります。
また、枕営業の噂はすぐに広がります。
そのせいで働き辛くなる事も多いものです。身体を使うと楽に指名が取れるイメージが有るかも知れませんが、やはりキャバクラは風俗とは違います。
長い目で見ると、最初は苦労しても、本来の営業スタイルを貫いた方が良いのかも知れませんね。
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