ソープランドに限らず風俗は接客業でもあるため、ただ男性にエッチなことをさせておけば良いというマグロ・プラスアルファの仕事ではありません。
自分のほうから色々なサービスを提供しなければならない所です。
しかしそういったサービスの提供方法は、何時どこで学ぶのでしょうか。
答えは入店間もなく、あるいは定期的に催される講習においてです。
格安店などでは、この講習を口頭説明あるいは教本やDVDで済ませてしまう所もあるようですが、きちんとしたお店では女性講習員が用意され新人風俗嬢にしっかりとした実技指導がされます。
いまソープランドにおける講習について考えてみましょう。
そこではどんなことが教えられるのでしょうか。
思い当たるのはせいぜいマットプレイ、というのも確かです。
ソープランドでの講習とは一体どんなもので、何のために行われるのでしょうか。
本記事で少し明らかにしてみたいと思います。
マット講習が中心であることに変わりはない。
業界未経験で風俗の世界、特にソープランドで働き始めた娘にはマットでのプレイが一番の未体験ゾーンでしょう。
なので講習においてマットが中心に成ることに変わりはありません。
講習内容としてはマットの使い方に始まり、ローションの作り方、そして男性客の体の上でのグライド(自分の体を滑らせること)の仕方へと進んで行きます。
細部について先に見てしまいましょう。
マットの使い方。
マットプレイで使われるマット。
これは海水浴でも見かけそうなものですが、それとは若干違い、ちゃんとした風俗業務用のものとして販売されています。
シュコシュコポンプなんかがあれば女性でも膨らませることができますので、その点は大丈夫なのですが問題はその後です。
マットには前と後ろがあり、前の方に男性客が頭を乗せます。
そこにはタオルも敷かねばなりません。
どうしてこんなことをいちいち学ばなければならないのでしょうか。
それはマットがああ見えて、結構危険な場所だからです。
ローションと合体すれば非常に滑りやすく、大事故にも繋がりかねません。
だから道具としてのマットそのものについて、まず知識を得ておくことがソープ嬢には大事なのですね。
ローションの作り方。
ローションが無ければ、マットプレイはできません。
そこでソープ嬢はローションの作り方も当然覚えることに成ります。
容器の中に入ったローションを適温のお湯と混ぜ、男性客がお風呂から上がった時、素早くマットプレイに移れるように準備しなければなりません。
こういったプレイの流れを損なわないためにも、ローションとお湯の適度な割合、上手なかき混ぜ方、お湯の温度などなど、必要事項を学ばなくてはならないのです。
男性客の体の上でのグライドの仕方。
ローションの撒かれたマットの上は非常に滑りやすく、男性客にはタオルに頭を乗せ、自分からは動かないように注意してもらわなければなりません。
マットプレイでは決して、男性が攻めるようなことがあってもなりません。
これらは危険を回避するために肝に銘じられます。
その上でソープ嬢が、男性客が気持ちが良くなるよう体の上でグライド(自分の体を滑らせること)をします。
このグライドがマット講習の一番難しいところで、慣れていない新人風俗嬢だったら十中八九、男性客を「圧殺」しかねません。
だから念入りに指導が続けられます。
地方でデリバリーヘルスなんかをやっていた娘がたまに出稼ぎで吉原のソープ店に勤めることがあるのですが、そういった場合、ほとんどマットプレイをやりたがりません。
これはソープ嬢としての期間自体が短いし、そもそも経験が無いから首を突っ込みたくないという心情が働いているからです。
逆に言えばマットプレイこそソープ嬢のアイデンティティーとさえ考えられるかも知れません。
だからここが講習の山場と成るのです。
格安店(大衆店)での無料講習の場合。
男性客でのグライドの仕方まで話を進めましたが、一体誰が「男性客」の役をするのか疑問に思ったかたも居るかも知れません。
実際そこから、マット講習で参加する顔ぶれが見えて来ます。
一般に格安店を中心に行われる無料講習では、以下の顔ぶれで講習は行われます。
- 女性講習員として、先輩ソープ嬢あるいは年齢が上のお姉さんソープ嬢。
- 男性客役として、店長あるいは男性スタッフ。
先輩ソープ嬢(お姉さんソープ嬢)は同じお店でまだ現役で働いていて、店長の口利きで女性講習員の役を買って出ることになります。
よって彼女たちにはお店側から寸志(心ばかりの給料)めいたものが出るはずです。
女性講習員をするくらいなので、さぞかし人気嬢かと思いきや実はそうでもなかったりします。
理由のひとつは、人気嬢だったらそんな寸志目当てのアルバイトをするより太客相手に働いていた方がマシだからです。
またなんでワザワザ自分の開発した技をみすみす同業者にタダで渡すようなマネをするのか…という抵抗もあるはずです。
だから結局、女性講習員は「お茶嬢」の役割になってしまいます。
でもよくよく考えてみれば、上記マット講習の内容(※)はマットの使い方やローションお作り方のような事務的な側面もあるので、お茶嬢でも十分務まるのかも知れません。
しかし最近はプロ講習員を雇っていたりする。
このように格安店の無料講習だと、お茶嬢による事務的な講習になることが多いです。
しかし昨今のソープランド、特に高級店はそれを嫌いプロの女性講習員を雇っていたりもします。
実際、そういった講習員を生業としている女性も存在するのです。
彼女たちの大部分が「元人気ソープ嬢」の肩書を持ち、フリーで働く女性も居れば、ソープ店に常駐して随時講習をしている女性も居ます。
こういったプロ女性講習員による講習は深くプレイ内容にまで踏み込み、マット講習でも如何にして男性客に快感を与えるかということが追究されます。
加えてフェラのやり方、素股のやり方など徹底的にシゴかれます。
こんな風に書いてしまうと「厳しい」感じがするのですが、実際厳しいようです。
プロ女性講習員の場合、役目的には「第二の店長」のような所もあり、同性ならでは冷徹さで在籍女性たちの士気を高めるという役割も担わされているのです。
といってもプロ女性講習員自身がS気質だからというのではなく、反対にそれができなければ自分がクビになるという厳しい風俗ビジネスの世界に生きているからなのです。
趣味講習に注意!
プロ女性講習員による厳しい講習がある一方で、新人風俗嬢さんたちは「趣味講習」という悪習にも注意しなければなりません。
趣味講習とは、男性店長が立場を利用して新人との本番を楽しんでしまう、という講習に見せかけたセクハラのことです。
目印としてはプロであるかを問わず、きちんとした女性講習員がその場に居るかどうかということが重要です。
女性講習員はソープ実技を教えるだけでなく、講習が「趣味講習」に暴走しないように見張っている役割も持っているのですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「ソープで女性講習員に教わる事はマットくらい?他にある?」という疑問に答える形で記事を書かせていただきました。
答えとしては、「マットが中心になるけれども、それだけではない。」という所に成ります。
確かにマットの使い方やローションの作り方を含め、マットプレイがソープ講習の中心を占めることは否定できません。
しかしその他にも、フェラのやり方だとか素股のやり方、そして何よりもソープ嬢としての心構えが講習を通して伝えられるのです。
そういった精神面での向上も含め、昨今のソープランドでは「第二の店長」としてプロ女性講習員を追加雇用する傾向があります。
何はともあれ、気を引き締めてお仕事に臨んで行きましょう。
コメント