ソープランドや、デリバリーヘルス、セクシーキャバクラなど風俗にもいろいろな種類がありますが、共通しているのが「新人期間」というものが存在するということです。
お店としては、講習は行ったものの慣れない風俗業界に新しく入った女の子にぜひ「現場」で実践を積んでもらって成長して欲しい、という願いを込めたものです。
他方、女の子はこの新人期間のあいだだけ「セミプロ」どまりのサービスになってしまったとしても許されることになっています。
さて、こんな企業努力の結晶である新人期間なのですが、これを逆手にとっているのかどうか、次のようなウワサがネット上で見かけられるように成りました。
「新人期間は稼げる！」
…なんだか、この発言の延長戦には、キャバクラの体入荒らし（※）みたいなのが生まれそうで、あまりいい気分がしません。
そもそもどうして、風俗の新人期間が、稼ぎに直結するのでしょうか。
そのあたりを少し、調べてみました。
（※キャバクラは、ヌキをしてくれる風俗とは異なりますが、やはり女の子に現場を知ってもらうために面接はほどほどに体験入店してもらうことが多いです。しかしこれを逆手に取って、日雇労働みたいにして水商売をする女の子が現れて来ました。それが「体入荒らし」です。店長さんたちには非常に迷惑がられています。）
まずは新人期間の長さからチェック
さて、「新人期間」というものがあるのは分かりましたが、一体どれくらいの期間が設けられているのでしょうか。
そこから理解してみたいと思います。
通常の新人期間
まずは、しっかり入店して新しく働き始めた娘に与えられる、いわば「通常の新人期間」です。
その長さは多種多様です。
たった1週間の場合もあれば、1か月与えられる場合もあります。
さらには、3か月間もあります。
ただ情報として一番多いのは1か月というものです。
実際この長さが妥当でしょう。
1週間だと、まずもって「気づかない」男性客が大勢居るはずです。
気づいてもらえないなら、それは完全にお店のミスでしょう。
新人売り出しのやり方として間違っていると言えます。
だから、1週間の新人期間は不適当と考えられます。
しかし、だからといって3か月も続いていると「いつまで“新人”やってるの？」と男性客から疑問を持たれてしまいます。
下手をすればお店の信頼を失うことにも成りかねません。
だから、3か月も不適当です。
こう考えると「通常の新人期間」として認められるのは1か月ということになります。
体験入店期間
この「通常のタイプ」とは異なる新人期間もあります。
それが「体験入店期間」です。
通常の新人期間との違いは、まだ女の子がお店に正式に入店していない、というところです。
つまり「ウチに入店するからどうか、実際に働いてみて決めてちょうだい」というお店との交渉の結果が体験入店期間なんですね。
この期間についての情報なのですが、「5回出勤するところまで」などと回数で決められている場合もあれば、「2週間まで」と期間で決められている場合もあります。
いずれにせよ、通常の新人期間と比べ、あきらかに短いのが体験入店期間の特徴です。
お店の猛プッシュがある！
さて以上で、新人期間とは何かについて理解することができました。
新人期間には2種類、すなわち「通常の新人期間」と「体験入店期間」があるのですが、女の子たちがウワサしているのは前者（通常の新人期間）と考えるのが良さそうですね。
そのウワサとは「新人期間は稼げる！」というものです。
続けて、このウワサの信ぴょう性について、検討してみましょう。
先に答えてしまうと、このウワサは本当だと言えます。
その理由はお店側による新人嬢の優先、つまり猛プッシュです。
これが稼ぎに直結するのです。では具体的にはどんなことが行われるのでしょうか。
早速のぞいてみましょう。
店舗ホームページで「新人」マークがばっちり出る！
ソープでもデリヘルでも、現在かなりしっかりしたホームページが作られていることはご存知ですよね。
そこには「在籍女性」という項目があり、その中に全女性がリストアップされています。
そのリストで、新人の女の子は、ひと際目立つ装飾（？）をつけられながら「新人です！」とアピールされます。
これは本人が思っているよりずっと目立つものです。
「新人」の意味が分からなくても自然と目が行ってしまうくらいです。
ここに「新人割引」の一言が付け加えられた日には、もう男性客が喜んで予約を入れるようになります。
店舗トップページでも、猛アピール。
新人嬢へのサポートは、在籍女性のリストの中だけではありません。
お店のトップページでも、
「かわいい女の子が入店してくれました。見た目の初々しさとは裏腹に、超セクシーな一面もあわせ持つ“○×ちゃん”です！」
などという風に、写真つきでアピールしてくれます。
時には、「彼女、実はとっても淫乱なんです！」などとアピールが暴走することもありますが、それも客入りにつながるなら全然オッケー…ということにしておきましょう。
カウンターでも男性スタッフが、猛プッシュ。
予約、予約、と“前もってのご指名”ばかりに目が行ってしまうのですが、本当を言うと風俗にフリーで来る男性客は結構多いです。
会社帰りにムラッと来てフラ～…なんてパターンですね。
そう、この「ムラッ」が非常に大事なのです。
だから予約は実はあんまり、男性客の心理にかなった来店方法ではないかも知れません。
それでなんですが、フリーの男性客は当然“写真指名（※）”に成ります。
しかし「そんな突然、写真みせられても…」というのが男性客の本音でしょう。
（※店舗内のカウンターあるいは客間みたいな所で女性の写真を見せられて、相手の娘を決めるタイプの指名のことです。ちなみに目下の話は、ソープランドや店舗型ヘルスなどを念頭においています。）
そこにカウンターの男性スタッフが話し掛けます。「どうです、○×ちゃん、おススメですよ！」
ビジネスライクと思うでしょうが、そんなことありません。
かなり頑張って、新人嬢をプッシュして来ます。
だからフリーの男性客の多くは「そんなに言うなら…」という感じで、その娘を選んでしまうんですね。
だから、実際に稼げる！
このように新人嬢には、お店により優先的に男性客が回されます。
まさしく猛プッシュです。
これがいかに重要なことなのかは、それ以外の方法で一体、自分がどのように男性客を獲得できるのかを考えれば明らかでしょう。
普通、風俗嬢に男性客が回ってくるのは以下の3つの経路のいずれかによってです。
- ネット指名
- 写真指名
- 本指名
どうでしょう。よく考えてみると、このいずれもが起こらないという日は十分、想像できるのではないでしょうか。
しかし新人期間なら、ここに、
- 店舗ホームページでの「新人」アピール！
- 店舗トップページでの猛アピール！
- カウンターでの男性スタッフによる猛プッシュ！
が付いてきて「確変」状態になるんですね。
だから、おのずと男性客が自分に回ってくる確率が高いわけです。
それはつまり、お仕事が増えるということ。
そしてそれは、「稼げる」ということ。
もう、分かりましたよね？
「新人期間は稼げる！」
当然のことなのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。「新人期間は稼げる！」という巷のウワサについて、その真実を検証してみました。
結論は今しがた述べた通り、本当です。
お店が新人嬢を猛プッシュし、優先的に男性客を回してくれます。
だからたくさん働け、その分収入に反映されるのです。
しかし、それもこれもみな、お店が新人さんに長い間働いてもらいたいという人情を込めてやっていることです。
これを忘れないでください。
もちろん、そこには冷酷なビジネスの視点もあります。
でも基本は入店したんだからお店の一員、一緒に頑張って行こう、という願いが込められているのです。
だから決して体入荒らしの様にこの新人期間を悪用しないでください。
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