キャバクラよりも品が良くてトラブルの少ないイメージの強い会員制ラウンジですが、イマイチ仕事内容がわからない人も多いのではないでしょうか?
西麻布や恵比寿から始まり、今となっては全国で「稼げるバイト」として人気があります。
本記事では会員制ラウンジの実態や働き方、給与面に加えてデメリットまで徹底解説していきます。会員制ラウンジで働いてみたいと考えている人は、ぜひ読んでみてください。
会員制ラウンジってどんなところなの?
会員制ラウンジは女性スタッフが男性客に対してお酒を提供し、お話で盛り上がるお洒落な場所を想像する人もいるかもしれません。
いまいち実態がつかみにくいという人のために、まずは「リミテッドラウンジ」や「招待性ラウンジ」とも呼ばれる「会員制ラウンジ」がどのような場所であるかを解説していきます。
そもそも会員制ラウンジって何をするの?
会員制ラウンジはお酒を提供する飲食店の一種で、比較的最近の2000年代にできました。お店にあるドリンクやフードとともに、男性客と女性が会話を楽しむ空間であることに違いはありません。
女性の仕事内容は、男性の横に座って会話や飲食を楽しむことです。
ただしここまでの話だとキャバクラやガールズバーと同じと思われるかもしれません。しかし、これらのお店とは一線を画す点があります。それはその名の通り会員制であることです。しかしこの会員制の意味についてはき違えている人が多いのも事実です。
会員制ラウンジの会員って男性だけなの?
会員制ラウンジは男性だけでなく、女性も会員にならなければなりません。これこそがキャバクラやガールズバーとは決定的に異なる点でしょう。
男性の場合は、次の2つのいずれかを満たしていれば会員になれます。
① 社会的に信頼感のおける職業もしくは年収のステータスがあること(審査有り)
② 既に会員になっている男性からの紹介があること
男性会員になるための登録料や会員維持のための月額料金が必要なお店もあり、そのシステムは様々です。
会員になるには条件があるって本当?
男性の方が特に会員になる条件が厳しいのが事実ですが、女性も会員になるための条件があります。それは次の2点を同時に満たすことです。
① 素性や身元が明確に把握できる女性であること
② ①がスタッフや既存のお客さんに保証されていること
①については学生証や保険証だけではなく、住民票等の現住所がわかるものや、水道ガス光熱費等の公共料金の支払い明細の提出が求められるお店もございます。これらは何かあった時にお店が責任を追求するためのシステムなので、致し方ありません。
逆にいえば、会員の登録料などを支払う必要は一切ありません。もし登録料を求められたらそのお店は詐欺店ですので、絶対に関わらないようにしてください。
男性会員は裕福な人が多いの?
高級クラブの利用者ほどではありませんが、会員制ラウンジはキャバクラやガールズバー利用者よりは裕福な男性会員が多いです。
年収でおおまかなランクをつけるとすれば、「高級クラブ>会員制ラウンジ≒高級キャバクラ>キャバクラ」といったところでしょうか。
そもそもお店を「会員制」にしている理由は次の通りです。
① お客さんのステータスの提出を必須とし、客単価が極めて低い人を除外するため
② 信頼関係が築き上げられた方だけの空間にすることで、泥酔者などの危険な問題を犯しかねない人を除外するため
③ 一見さんお断りにすることで、お店の魅力や価値を高めるため
会員制ラウンジは、ターゲット層をそこそこ収入の高い人に限定しています。
女性が会員になるにはどうすればいいの?
女性が会員になる方法はたくさんあります。会員制ラウンジに精通しているスカウトマンや、既に会員になっている女性などと知り合いであれば、紹介してもらって会員になれます。
会員制ラウンジとの関わりが一切ない場合は、求人情報サイトやお店のホームページから直接応募して会員になりましょう。
気をつけてほしいのが前者です。紹介者が信用できるから大丈夫と安易に決めつけるのではなく、必ずお店の情報をネットで調べてみましょう。客観的な参考情報が掲載されているかもしれませんし、調べていく過程でより魅力的なお店が見つかることもあります。
会員制ラウンジは秘密厳守って本当?
会員制ラウンジには秘密厳守のルールがあることを忘れないでください。契約書などにも罰則などが明確に記載されていることがほとんどでしょう。
会員制ラウンジを利用する男性会員は「面倒な客がいるお店に行きたくない」「よりランクの高い女性がいるお店に行きたい」と考えている他、「お店を利用していることを知られたくない」と思っている人が多いです。例えば政治家、芸能人、スポーツマン、SNSなどで活躍する著名人などです。
女性の自宅からの出退勤は、送迎車が出るお店がほとんどです。これはストーカー防止のためだけでなく、お店の秘密性を高めるためにも行われていると考えてください。
有名な人と会話できたり、高級なお酒を飲ませてもらった場合でも、男性会員とお店の許可なくSNSに写真や動画をアップしてはいけません。

会員制ラウンジの時給が高いのは、口封じ代もありますね。情報が漏れてしまうのは、絶対に厳禁です。女性会員は、居心地や時間はもちろんのこと、安心感をお金で買われています。男の人を幸せにする秘密エージェントといった感じですね!
会員制ラウンジで働きたい!
ここからは「会員制ラウンジで働くにはどうすればいいの?」「給料や働き方ってどんな感じなの?」といった疑問を解決すべく、解説していきます。
会員制ラウンジの面接は厳しい?
会員制ラウンジの面接の合格基準は、かなり厳しくなっています。
キャバクラ、ガールズバー、非会員制ラウンジと比べて、会員制ラウンジの時給や待遇は抜群に良くなります。このことは求人情報サイトをみれば一目瞭然でしょう。
男性会員が高いお金を支払うだけの価値が、女性に求められます。容姿はもちろんのこと、一般常識(マナーや気遣い)やサービス精神が長けていなければ合格の切符を勝ち取ることはできません。
面接自体は誰でも受けられるって聞いたけど?
面接そのものを受けるのは誰でも可能で、お店が提示してくるおよその条件は次の通りです。
- 年齢が18歳以上
- 自由出勤
- 勤務時間は20時~ラストまでの好きな時間(「〇〇時間以上」と書かれていることもあり)
- 私服勤務
スタートの時間は18時半と早いお店もあれば、21時と遅いお店もあります。ラストの時間もお店によって様々ですが、25~26時までが一般的です。もちろん、未成年(18~19歳)が飲酒させられることは絶対にありません。そのような違法なお店は同業から徹底的に告発され、潰されていることでしょう。
ルックス重視の会員制ラウンジで採用されたら自慢できる?!
美しい女性と飲みたいのが男性の本音、そして美しい女性会員を多く揃えたいのがお店の本音でしょう。会員制ラウンジで採用されたとなれば、ルックス面でかなり高い評価をされたことになります。
ただし、会員制ラウンジには秘密性があることを忘れてはいけません。中には会員であることを伏せることを求められるお店もあります。採用されたことで自信を持つのは良いことですが、自慢するのは控えましょう。
会員制ラウンジで働くなら素人っぽさが大事?
ズバリ、男性会員が求めている会員制ラウンジの女性像は素人美女です。玄人(接客のプロ)美女を求める人は迷わず高級クラブや高級キャバクラに通うでしょう。
しかしながら、どの会員制ラウンジでも清楚系、綺麗系、モデル系、ハーフ系、女子アナ系などのルックスの女性が人気であるのも事実。
※実際にはモデルをしながら会員制ラウンジで働いている女性もいます。そのほとんどは、モデルの活動をしていることを自ら明かすことはありません。
勤務は私服でOKだけどドレスコードがあるの?
素人感を演出するため、勤務服は私服が一般的とされています。ただし上品すぎでもなく、品位も損なわない程度の私服が求められます。
デニムやスニーカー、場合によってパンツスタイルなどが禁止されていることもあるので気をつけましょう。衣装代は多少手当が出るお店もありますが、基本的には自腹で揃える必要があります。
会員制ラウンジの時給はどのぐらい?
採用が厳しいだけあり、会員制ラウンジの時給はかなり高額です。基本給だけでも約3,000~4,000円、バックがつくと5,000~6,000円くらいが平均時給になります。1日あたりで換算すれば、2万~3万円は稼げる計算になります。
学生で人気な塾講師や採点バイトなどでも日当1万円未満であることが大半です。これらと比べれば、給与面でも待遇は群を抜いて良いといえるでしょう。
会員制ラウンジはドリンクバックで稼ぐべき?
会員制ラウンジの支払いは、「基本給+ドリンクバック」です。時給を上げたいのであればドリンクバックで稼ぐことをおすすめいたします。
ただしむやみやたらに男性会員にたくさん飲ませ、女性がたくさん飲むことが良いわけではありません。男性会員が自ら心地良く支払ってくれる飲み方をしてください。
キャバクラやガールズバー、クラブなどで女性に課されている売上ノルマは会員制ラウンジにはありません。
基本的に好きな時間に働けるけどアフターがあることも
会員制ラウンジは出勤回数のノルマもなく、勤務時間も女性自ら指定できます。ただし、気に入られた男性会員にアフターを求められることもあります。
アフターでは給料は発生しませんし、就寝時間が朝頃になるでしょう。またお店の外での出来事は基本的に自己責任であり、何かあったときにお店が守れなくなります。
会員制ラウンジではアルコールが飲めなくても大丈夫?
会員制ラウンジではアルコールが飲めなくても問題ありません。お酒がまったく飲めない、もしくは翌日のスケジュールの関係でお酒を飲みたくないなどの場合はソフトドリンク提供もあります。
お酒を1杯だけ飲んで2杯目以降をソフトドリンクに切り替えることもできるので、自分のベストなペースで仕事をしましょう。もちろん、選び抜かれた男性会員が相手なので無理に飲ませてくることはありません。
愛人契約など副収入のチャンスも
薄暗い洒落たお店で美女とお酒を楽しむと、男性はついついその先を期待してしまいます。欲望に耐え切れなくなった男性会員の中には、愛人契約を要求してくる人もいるかもしれません。
高収入な男性会員が美女を口説くわけですから、セフレなどの下品な関係ではなく、支払いが発生することがあります。条件や相手から総合的に判断して、引き受けるかを決めましょう。
ただしこの愛人契約については店側は関与できませんし、守ってもくれません。あくまでも自己責任になります。



愛人になると1度だけではなく、定期的に肉体関係を持つことになります。お金の条件が良くて、性格や身なりがきちんとしているかどうかを入念に見極めましょう。もちろん愛人になるのが嫌で、真面目に働いている女の子も多いですよ。
会員制ラウンジで働くメリット・デメリットとは?
最後に会員制ラウンジで働くメリットとデメリットを、それぞれ2つずつまとめました。
メリット① ノルマがない
ハイリスク・ハイリターンという言葉があるように、一般的に高い報酬の仕事には、責任やノルマを伴います。高級クラブや高級キャバクラでは売上や同伴回数、出勤回数のノルマが課されることがほとんどです。
会員制ラウンジはこれらのノルマが一切ありません。ただし一度出勤すると決めたのであれば、その日の遅刻や欠勤はしないよう心がけましょう。ノルマがないとはいえ有言不実行は出勤調整の対象となることがありますし、店側からの信頼を失います。
メリット② 日常では出会えない人と出会えるかも
会員制ラウンジでは日常では出会えない人に出会えます。テレビに出演しているような各界VIPと仲良くなれて、普段絶対に聞けない話を聞かせてもらえることは多くあります。
中には芸能人と友達になりたいがために、会員制ラウンジで働いている女性がいるほどです。秘密厳守ができる美女であれば、最適な仕事かもしれません。
デメリット① 採用基準がかなり高い
実は会員制ラウンジは、芸能事務所やモデル事務所で働く女性の副業場所として作られたものです。男性会員もそのレベルの女性を期待して来店しますので、ルックスだけでもかなり採用基準が高くなります。
その上数々の美人女性を見てきた一流の人がお客さんになるので、当然マナーなども重視されます。働こうと思って簡単に始められる仕事ではありません。
デメリット② 継続して自分磨きをしないといけない
ラウンジで働き始めたら、他店や同店の女性に負けないように、継続的に自分磨きをしなければ生き抜いていけません。
美容院やエステなどで肌、毛先、指先などを整えるのはもちろんのことでしょう。高すぎない程度で絶妙にオシャレな洋服や靴を買う必要も出てきます。
自分磨きのために多大な時間や労力、そしてお金が消費されることは知っておきましょう。会員制ラウンジで引っ張りだこな女性は皆、見ていないところでとてつもない努力をしています。

社長たちが勉強のために自己啓発本を買ったりセミナーを受けたりしていますよね。あれと同じで、私たちも成功のために出費をしているようなものです。出費よりも得られるものの方が多いのが会員制ラウンジです。働いて得たお金で、美しさに磨きをかけましょう。
まとめ
会員制ラウンジで働くのは極めて狭き門ではありますが、お金や経験などの魅力が凝縮された仕事であることに間違いありません。
採用基準は厳しいですが、興味が沸いた人は求人情報サイトにアクセスしてみましょう。
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