基本的に風俗業界やナイトワークは掛け持ちNGである事が多いです。
暗黙の業界ルールですね。
入店の際に記入する契約書に掛け持ちは禁止する旨がどこのお店にも記載されています。
風俗嬢のほとんどは個人事業主に該当するのでもちろん労働基準法に沿って言えば掛け持ちはなんら問題ありません。
しかし、同業種はもちろん、例えばデリヘルとキャバクラ等の異業種であっても掛け持ち禁止な事がほとんどなのです。
そんな中、複数のお店で同時在籍する方法が大まかに三通りほどあります。
一つ目のケースは【経営者(会社)が同じ】こと。
このケースはよくあります。
デリヘル、エステ、手コキ、など無店舗型によく見られる傾向でそれぞれのお店で別な源氏名を持ちつつ在籍します。
無店舗型は開業が簡単かつコストもかからないので、仕事が軌道にのるとすぐに二店舗目、三店舗目に手を出す傾向にあります。
お店の待機場所が全て同じ場合もあればきっちりわけている場合もあり、分かれている場合はその距離により掛け持ちができるかどうか決まります。
その他、チャットルームを持ち、待機時間中はチャットをやる事もここ数年で増えてきています。
チャットの場合はお店側が進めてくる事も珍しくありません。
二つ目のケースはお店同士が互いに了承している場合です。
稀なケースではありますが、本人の希望の元、なおかつ業種が違う場合などに適用されます。
例えばデリヘルで働いている女の子がキャバクラをやりたいとオーナーに申し出たとします。
その時点でオーナーがキャバクラも経営していれば問題ないのですがない場合は希望のキャバクラと相談の上、二重在籍が認められる場合があります。
女の子に縛りをつけた結果逃げられてしまっては元も子もないので泣く泣く了承といった感じですね。
主に売れっ子の風俗嬢に適用されます。
そして、最後は黙って二重在籍をするケースです。
バレるとまずいのですが、割とよくあるパターンです。
地方の場合はそもそもお店の数が少ないのでバレやすいのですが今回のテーマである大塚や鶯谷のような激戦区ではお店も多いので地方と比較してなかなかバレにくいというのが現状です。
あってはならないことですが、もしも黙って二重在籍をしてバレてしまった場合は、在籍している店舗同士で揉め事になる可能性が高いです。(二重在籍をした経緯による)
その後、どちらか、もしくはどちらのお店もクビになり多額の罰金を請求されることがほとんどです。
罰金は法律上支払う必要はありません。
例え、【二重在籍をした場合〇万円の罰金を支払う】などの契約書を交わしていたとしてもです。
罰金を強制的に徴収するという行為自体が違法なので契約書のその項目は無効となります。
ですが、これはあくまで【法律上は】という事です。
実際は支払ってしまった方が後々面倒なことにならないので請求された場合は支払ってしまうケースも多いです。
大塚と鶯谷で同時待機は可能か?
大塚と鶯谷では似通ったお店が多い地域でもあります。
なのでこの異なる地域を利用して同時待機をする風俗嬢たちがいます。
まず、大塚駅から鶯谷駅は山手線で10分ちょっとでついてしまいます。
どちらの地域で待機していても駅周辺のホテルに30分以内で到着できます。
送迎ドライバーの負担も多くはないでしょう。
ただし、移動が比較的早いという事は、お客さんからしても同じです。
普段は大塚でよく利用する人が、好みの女の子が予約できず鶯谷にターゲットを変えても何ら珍しくはないし、逆もまた然りです。
ちなみにこれは前項であげたお店が掛け持ちの事実を知っているという二つのパターンでのみ可能です。
黙って掛け持ちしている場合、同時待機はできません。
同時待機のメリット
一番のメリットはすごく単純な事です。
在席する複数の店舗が同業種であろうと異業種であろうと人間一人に対してお客さんが見る窓口が二つ以上あるわけですから。
これは無店舗型で、インターネットを窓口にしている業界ならではの営業形態と言えます。
例えば一つのキャベツを二店舗以上の八百屋で同時に陳列することはできませんからね。
複数の窓口を持つことで地雷嬢であってもお茶引きを回避できます。
もうひとつのメリットは複数の業種で待機できるという事です。
例えば、デリヘルと手コキで同時待機をしていてデリヘルの方で手マンの激しいお客さんが連続してしまい陰部が痛い、もしくは出血してしまった。
そんな時でも即座に手コキのみに変更したりしばらく手コキで感部の様子を見てから同時待機に戻したりと仕事の仕方を選ぶことができます。
同時待機のデメリット
デメリットはメリットに比べ細かい事が多いですが意外とたくさんあります。
まず大雑把にいうと面倒くさい。これにつきます。
料金形態、仕事の流れ、源氏名、仕事道具の管理、リピーター管理こういったものが全て在籍しているお店の数だけ自分で管理しなくてはなりません。
一つ一つはたいしたことのないものですが、全て合わせるとどこかで混乱してしまいがちです。
ただこれらは間違えてもさほど仕事に影響はありません。
間違えたからといって、収入に大きく変化はないでしょう。
一番収入に影響し、なおかつ面倒くささも一番なのが写真と写真付きブログの管理です。
もしこれを読んでいる貴女が風俗業界未経験者なら恐らく貴女が考えているよりずっと写真とブログは重要だと思います。
少し古い話になりますが・・・
10数年前、風俗嬢たちはみんな稼げていました。
お客さんはガラケー片手に少ない情報から女の子を探していたのです。
電話受付スタッフのおススメで決める事も珍しくなくどんな女の子が来るのかわからないところも風俗遊びの醍醐味でした。
しかし、現在は50~60代のお客さんまでもがスマートホンを使い事前にみっちり情報を集め、好みの女の子を吟味している時代です。
プロフィール写真と写メ付きブログがどれだけ重要か少しでも分かりいただけたでしょうか?
風俗嬢たちはみんな、数多くの詐欺写メを撮り続けブログの内容にもかなり気を使って書いています。
1本仕事に行くたびにお礼ブログを書いたりお休みの日であっても欠かさず毎日更新している女の子もいます。
そんな中で、在籍だけは複数店舗あっても、使いまわしの写メや気合いの入っていない写メばかりのプロフィールで仕事が取れるでしょうか?
答えはNoです。
お客さんの眼は年々肥えてきています。
店舗ごとに写真の雰囲気やブログ内でのキャラクターにあえて変化を付けるようにしないとすぐに特定されてしまい、掲示板などで晒されてしまいます。
現場での仕事もさながら、こういった地道な宣伝活動も必要と考えると複数の在籍は非常に面倒です。
それでもかけもちしたい!
ここまでお読み頂いたうえで「やっぱり複数店舗を掛け持ちしたい」という方は恐らく今の店舗で、思っているより稼げていないという方がほとんどでしょう。
売れっ子嬢は同時待機しなくても一店舗でも予約が埋まるので掛け持ちするメリットがほとんどありませんよね。
一度、掛け持ちをする前に本当に必要な事かどうか見直してみてください。
嬢二人分の写メとブログを更新する労力を今のお店に注いでみては?
写真、接客、ダイエットや化粧などの自分磨き、まだ努力して改善が見込める余地があるのであればまずはそこから取り組むことをお勧めします。
分散することが必ずしもプラスに繋がるわけではないという事を理解したうえで掛け持ちに望んでください。
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