風俗店で働いている女の子は、全員気をつけてほしい「喉」の病気。ソフトサービス系の風俗でも”キスのみ”で喉の性病に感染する可能性があります。
喉の性病は「咽頭クラミジア」「咽頭淋病」などがあり、「梅毒」も性器だけでなくディープキスによって、唾液が口のなかに入った際に感染することがあります。
これらの性病に感染している患者は、精液だけでなく唾液や血液にも病原菌を持っているため、唾液が咽頭粘膜に付くことで簡単にうつってしまうのです。
喉の性病は無症状がほとんどであることから、感染していても気づきにくいのが恐ろしいところです。
今回は「性行為&オーラルセックスをしていないのに性病にかかる」ことについて、詳しくお伝えします。
ディープキスで感染!~咽頭クラミジアとは?~
ディープキスで感染する可能性のある性病は、「咽頭クラミジア」と「咽頭淋病」です。
この2つは喉(咽頭)の粘膜に感染する性病で、症状が出ない場合が多く自覚症状がないまま相手にうつしてしまう特徴があります。
誰もが聞いたことのある「クラミジア」。
正式には性器クラミジア感染症と呼ばれるもので、日本で感染者数が一番多い性病として有名です。
主にセックスやオーラルセックスなど性器同士の接触でうつりますが、ディープキスをするだけで感染してしまう「咽頭クラミジア」とはどんな病気でしょうか?詳しく見ていきましょう。
あいさつ程度の軽いキスでは感染しませんが、感染者の唾液が口の中に入るような激しいディープキスをした場合はとても危険です。
「咽頭クラミジア」は、病原菌を持つ唾液が喉の粘膜に接触することで感染するので、かなり高い確率でうつってしまうのです。
さらに口内炎が出来ていたり、歯磨きのし過ぎで口の中に傷がある場合は、そこからより感染しやすくなると言えるでしょう。
咽頭クラミジアの潜伏期間は7日間~長くて1カ月で、そのあいだに軽い症状が出ます。
風邪によく似ていて、喉の痛みや扁桃腺の腫れ、まれに発熱などを起こす場合があります。
内科や耳鼻咽喉科に行っても性病の検査をしない限り分からないので、誤った薬を処方されるケースが多く完治までに時間がかかることが多いようです。
ディープキスで感染!~咽頭淋病とは?~
咽頭クラミジアの次に感染率が高い、「咽頭淋病」も覚えておきましょう。
咽頭クラミジアにとてもよく似ている症状で、オーラルセックスばかりが感染源ではなくディープキスのみでうつる怖い病気のひとつです。
実は咽頭淋菌のほうが、咽頭クラミジアよりも喉へウイルスが付着する性質が高いのも特徴です。
ちなみに一度の性行為で、「淋病」に感染する確率は約30%と言われています。
男性は排尿のときに激痛を伴いペニスから膿が出て、女性はおりものが多くなり下腹部の痛みがみられます。
淋病はかなり強い感染力を持つために、性器に淋病が感染しているとオーラルセックスなどで喉へも感染している可能性が非常に高いのです。
そして喉に感染している相手とディープキスをすることで、「咽頭淋病」になるパターンが挙げられます。
咽頭クラミジアと同様に、喉の違和感や咳が出やすいなど風邪とよく似た症状から、無症状のケースが非常に多いのです。
治療方法としては注射による抗生剤の投与が効果的とされていて、体内の淋菌を除菌させる方法があります。ただ咽頭淋病は性器よりも抗生物質が効きにくく、治療期間が長くなってしまうことがあるので注意が必要です。
もしかして淋病かも…?と不安になった女の子は、性器だけでなく咽頭へも感染しているかもしれないので、早めの検査がおすすめです。
すべての体液に病原菌が!~梅毒とは?~
「梅毒」と聞くと、ひと昔前に流行った性病のイメージがありませんか?
”鼻がもげる”ことでも有名で、不治の病として江戸時代の遊女がもっとも恐れていた病気です。
梅毒は性行為で感染すると思われていますが、キスだけで感染することも十分に考えられます。
梅毒感染者の体には、体液・血液・唾液すべてに「梅毒トレポネーマ」という病原菌が含まれています。
感染者とディープキスをする際、口内炎や口の中に傷かある場合は、血液を介して感染してしまう可能性があるのです。
フレンチキスの場合でも感染する確率は低くなりますが、唇などに病変がみられる場合は注意が必要です。
コップを使用しての回し飲みも、病原菌が含まれる唾液からの感染がありえます。
このように唾液や血液などにも、感染者の体の中には強力なトレポネーマ菌が潜んでいるので、キスによって感染する可能性もゼロではありません。
梅毒に感染して3週間~3カ月の間に、膣の入り口やヒダの部分に小さいしこりや腫瘍が現れます。
痛みや痒みがなくやがて消えてしまうため、見過ごしてしまう方も多いのが特徴です。
治療薬も発達しているので、早い時期から治療すれば大事には至りません。
よくHIVと梅毒についての関係性が取り上げられますが、HIV患者は梅毒と重複して感染していることが多いようです。
なぜなら梅毒感染によって、皮膚や粘膜が傷つきその傷口からHIVに感染する確率が上がるからです。
え!何それ聞いたことない~キス病とは?~
日本ではあまり聞きなれない「キス病」。
知らない間にかかって知らない間に治るので、それほど怖い病気ではありませんが覚えておくと良いでしょう。
「唾液による口からの感染」のみなので、今まで述べた性病とは違います。
正式には伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)と言い、ヘルペスウイルスの一種である”EBウイルス”が原因で感染する病気です。
ごくありふれたウイルスですが、感染者の睡液の中にEBウイルスが潜んでいるので、ディープキスなどで口から口へと感染します。
実は母親から子どもへ小児期に感染している人が多く、症状のないまま抗体ができていることがほとんどです。
この場合また大人になって感染するということはありませんが、疲れているときや風邪をひいているときなど、免疫力が低下しているときに発症することがあります。
発症すると風邪によく似た症状が出るので、インフルエンザに間違われることも多いようです。
38度以上の発熱や発疹、ダルさなどが挙げられます。
ただ通常の風邪が3日で治るところが、キス病が重い症状の場合、1カ月近く高熱が続くこともあります。
異様なダルさを感じた場合や、なかなか風邪が治らないと思ったら病院で診てもらいましょう。
「キス病」伝染性単核球症は特に治療薬はありません。
抗生物質なども効きませんが、安静にしていれば自然と治るとされています。
まとめ
このように性器に直接触れるオーラルセックスだけから感染するのではなく、キスを含むソフトな風俗店においても性病の危険が伴います。
そもそも風俗嬢(特にデリヘルの場合)は、どうしても疑似恋愛の中でプレイをしなければならないので、キスは付きものです。
基本プレイに含まれているお店が多いので、防ぎようがない部分もあるかもしれません。
お店で定期検査が無くても、しっかり自分で病変がないかチェックして、少しでもおかしいと思ったらすぐに病院へ行くことをおすすめします。
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