ヴィジュアル系バンドの熱心な女性ファンのことをバンギャルといいますが、どういうわけかバンギャルには風俗嬢が多いと言われています。
その理由としては風俗嬢だと時間が自由に使えて尚大金を稼げるからだそうです。
今回はそんなV系とバンギャルと風俗嬢との関係について実際はどうなのか検証してみました。
ヴィジュアル系バンドって何?
そもそもヴィジュアル系とはどんなバンドをいうのか見てみましょう。
Wikipediaによるとヴィジュアル系は日本のロックバンド及びミュージシャンの様式の一つと言われています。
音楽ジャンルは特定されずにそれぞれグループが独自の化粧やファッションで身をかため、視覚表現により様式美を構築するバンドのことです。
音楽ジャンルは特定されなくても音楽の傾向としてはハードロックやヘヴィメタル、パンクロックやビートロックなどロックバンドが主流となっています。
外見の特徴としては
・オサレ系(ポップ&カラフルメイク)
・黒系(黒いエナメルや革に鋲を大量につける)
・コスプレ系(派手な甲冑や着ぐるみ、制服など)
・コテヴィ系(ゴージャスな衣装と濃いメイク)
・白塗り系(白いドーランを塗り和服や昭和の衣服を着る)
・ソフトヴィジュアル系(ストリート的なナチュラルメイク)
・耽美系(中世的及び倒錯的なイメージ)
・ネオヴィジュアル系
・ネタ系
・キラキラ系
などがあげられます。
バンギャルって何?
バンギャルとはそのヴィジュアル系バンドの熱心な女性ファンを指す言葉です。
人は誰でも好みのバンドや俳優などがいて、年齢に関わらず自分の好みの人を間近で見たくていわゆる「おっかけ」になります。
韓国若手俳優にハマる中年女性や、アイドルグループの熱心なファンの若者やジャニオタなどと同様に、バンギャルもチェキをたくさん集めたりできる限り近くで見たいという心理は皆同じです。
バンギャルたちはお気に入りバンドのライブやツアーには必ず行って好きなバンドと同じような恰好のコスプレをしたりもします。
ヴィジュアル系バンギャル用語
ファンの間でヴィジュアル系しか使わないバンギャル用語があります。
いくつかご紹介しましょう。
・バンギャル:バンドギャルの略称でバンギャとも呼ばれる。数ある音楽バンドの中でヴィジュアル系バンドの女性ファンのみをバンギャルという。
・バンギャ男:ヴィジュアル系バンドの男性ファン
・インスト:インストアイベントの略でCDのリリースに合わせてV系ショップで催されるCDやDVDを買った人が行けるイベントで、メンバーのトークや生の表情が見られる
・オバンギャ:オバン+バンギャルで年季の入った年長者で一様に黒とゴルチェを愛す
・遠征:ライブを見に遠くまで行くことで遠征のトレードマークはキャリーカートでバンギャがよく持つ
・逆ダイ:インディーズライブで見られるヴィジュアル系の特徴ともいえる、スタンディングで曲に合わせてステージに向かって突っ込む動作
・コス:世間一般でいわれているコスプレのことをV系ではコスという
・札レ:1万円札と差出人の連絡先が記されたファンレター
・全通:バンドの一ツアー全部に参加する
・チェキ:ライブのグッズ販売で売られている写真
・狙い:バンドグループの一人とリアルに付き合いたいバンギャル
・橋:原宿神宮橋でV系コスプレのメッカ
・フリ:曲ごとの決まった振付け
・蜜:バンドマンのお財布になるバンギャルのこと
・麺:V系バンドメンバー
その他の略語は以下のようなものがあります。
スタ-スタッフ、セトリ(ライブでの曲目リスト)-セットリスト、出禁-出入り禁止、テレコ-テープレコーダー(録音機材全般)、ドセン-ど真ん中+センター、ヘドバン-ヘッドバンキングで頭を上下に振る
普通に聞いていたら何だかわからない用語もたくさんありますね。
バンギャルの特徴
バンギャルたちの特徴にはどんなことがあるのか見てみましょう。
大体夢中になっているバンドがあれば、ライブを見に行くのは当たり前、全部のツアーを追っかけているバンギャルはキャリーカートを引っ張って遠征します。
お金に困らないバンギャルは飛行機や新幹線を使い貧乏バンギャルは長距離夜行列車や高速バスを利用します。お気に入りバンドと同じコスプレをするバンギャルもいます。
バンドメンバーと同じ衣装を着てメイクを真似たり、衣装はハンドメイドからオーダーメイドまでそれなりに手間もヒマもかけています。
お金があるバンギャルはよく札レ(お札と一緒のファンレター)を送ったり、蜜(バンドマンに貢いでお財布代わり)をしているバンギャルもいます。
またバンギャルがプライベートで予定をたてるときにはお気に入りバンドのライブやインストをメインに考えます。
バンギャルに風俗嬢が多いという理由
一般的に風俗嬢はホストにハマる人が多いのはよく知られていますが、V系にハマっているバンギャルも少なからずいます。
なぜバンギャルに風俗嬢が多いのでしょうか?ここではその原因を探ってみました。
やはり一番の理由はお金です。
バンギャルになってファンとして貫いていくのにはそれなりにお金がかかります。
出費としては
・ライブツアーについていくための旅費や滞在費
・インストに参加するため同じCDを何枚も買ったり
・高価なものを差し入れしたり
・好きなバンドのためのおしゃれの費用などがかかります。
その他にも夢中になり過ぎてバンドマンに貢いだりというケースもあります。
一般職や短期のバイトではこれらにかかる費用は中々賄いきれません。
風俗嬢の場合はそれらに使えるお金が稼げるのでバンドにもハマりやすいといえます。
風俗は普通職よりはストレスが多い仕事のためヴィジュアル系は強烈な癒しとなって、徐々に依存していくケースがあります。
風俗嬢として働いていると自由出勤で比較的時間が自由に使えてバンドのスケジュールに合わせやすいのも理由になっています。
風俗嬢でメンヘラの割合は普通よりも多いですけれど、V系バンドの病んだ歌詞に共感してファンになる風俗嬢も多いのです。
逆にいえばメンへラでないと共感できない歌詞もたくさんあってメンタルで悩んでいる人を惹きつけるV系バンドは数多くあります。
バンギャルを扱った作品
小説や漫画や映画などでもバンギャルを題材にした作品があります。
興味があったらご覧になってみてはいかがですか。
・映画「絵のない夢」:V系バンドのヴォーカリストに貢ぐため売春するバンギャルを主人公にした作品
・小説「バンギャル ア ゴーゴー」:雨宮処凛著・自身がバンギャルだったときの実体験を基にバンギャルの風俗や心理が描かれている
・エッセイ:大槻ケンヂ著バンギャルの行動や思考を題材にしたもの
・漫画「バンギャルちゃんの日常」:個人ブログ「蟹めんまのバンギャル漫画」を書籍化
「おっかけ」:竹内佐千子作V系バンドの追っかけについて
まとめ
生きていく上で人は誰でも好きなものや好きな人、音楽や娯楽など様ざまなものをそれぞれの人生に取り入れて生きていきます。
個人個人で好みはみな違っていて趣味や好きなものが似たもの同士が仲間になったりもします。
それが何であれ他人に迷惑をかけることなく個々が楽しんだり癒されたりするのであれば、何ら問題はなくその人がついている職業も全く関係ありません。
自分が稼げる範囲で賄えて楽しめるのなら大手を振って続けていってだいじょうぶですよ。
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