風俗のお仕事を考えている女性が初めに目を通すのが求人広告です。
今ではインターネット上の求人サイトの普及により、たくさんの広告が気軽に検索できるようになりました。
しかし、こんな風に書かれている求人広告も目にします。
- 面接に来るだけで1万円!
- 入店祝い金7万円!
- 日給保証7万円!
- 待機時給保証5,000円!
- バック率80パーセント!
- 1日20万円以上可!
- アダルトグッズモニターのお仕事!短時間で1日3万円!
これらは実際に掲載されている広告の文言です。
こういった内容を、申し込もうとしている女の子は鵜呑みにしても良いのでしょうか。
嘘あるいは誇大広告、つまり“盛ってる”広告の恐れが無いでしょうか。
転ばぬ先の杖とはよく言います。本記事で先んじて調査してみました。
そもそも風俗に精通していない女の子には見抜けない。
女の子が風俗で働こうとするのは、それなりの事情があってでしょう。
しかも年齢は人生の比較的若い時期で、ひとに知られることなくひっそりと始めることが多いです。
つまり、ほとんどの女の子が、右も左も分からない状態で、風俗業界に飛び込むのです。
このため、彼女たちの多くが相場を知りません。
たくさん儲かるのは何となく分かっているのですが、実際に手取り幾らで、月どのくらいに成るかまでイメージが沸きません。
だから「1日20万円以上可!」なんて言われると、それが本当に実現可能であるかのように錯覚してしまいます。
また「面接に来るだけで1万円!」、「入店祝い金7万円!」なんて条件を見ても、そういうのが風俗業界なんだろう、 ひとを集めるのが大変なんだろう…なんて程度で、あっさりと納得してしまいます。
要するに、風俗に精通していないため、提示された条件が“盛ってる”広告であることに気づかない訳です。
しかしその裏では残念ながら、「入店祝い金、日給保証、待機時給保証、高率のバック…そんなのは全部ウソに決まっている!」という共通の認識が風俗関係者の間にはあります。
どうしてそんなことが起こるのか。
では、どうして“盛ってる”求人広告は発生するのでしょうか。
大体、2つの原因があると考えられます。
原因1. お店がとにかく女の子を集めたいから。
嘘でも“盛ってる”求人広告を掲載すれば、見抜かれない限り上質の女の子がたくさん応募して来る可能性が高くなります。
このため手段を選ばないお店は有ること無いこととにかく全部、載せてしまうのですね。
原因2. 求人サイト側では風俗店はお客さま。
風俗の求人サイトは、広告を載せたいお店からの要望があり初めて売り上げが発生します。
このため“盛ってる”求人広告だと予想がついているのだとしてもお店側が「そうだ」と言っている限り、拒否する理由は無いのですね。
こういった事情で、利害の一致した求人サイトと風俗店により“盛ってる”広告がインターネット上にバラ巻かれる結果に成ります。
女の子の方も仕事が仕事なだけに、求人詐欺に遭ったと公に訴えるわけには行かないでしょう。
つまり、泣き寝入りせざるを得ないわけです。
面接に来るだけで1万円?
では“盛ってる”求人広告の実態はどんなものなのか。
ひとつひとつ検討して行きましょう(以下、冒頭の①~⑦をほぼ順番通り網羅的に検討して行きます)。
ひとつめは、面接に来るだけで1万円!
という求人広告です。
これは実を言うと、多くの所で叩かれている「釣り広告」の典型例です。
新聞屋を考えてください。
絶対にタダでなんか洗剤をくれませんよね?
それとほとんど同じです。
この求人広告を載せている風俗店は、ぜったいに入店させることしか考えていません。
そしてどうしても女の子が帰ろうとするなら、「1万円払わないで良いなら帰っていいよ」という交換条件を出すでしょう。
はるか遠くから来るのでもなければ、「面接に来るだけで1万円!」なんて甘い話は存在しません。
単純計算すればわかる通り、こんなことをしたらお店は潰れてしまうからです。
それにさえ気付くことができたなら、こういった求人広告の文言はスルーするのが一番だと分かるはずです。
入店祝い金7万円?
「面接に来るだけで1万円!」に比べ、入店祝い金7万円!
という文言はすこしだけ、信ぴょう性が高いようです。
ただ「入店した瞬間にボーナス7万円が発生する!」なんて考えてはいけません。
大体、入店2か月、3か月後、というのが実際のところでしょう。
賢い店長なら半年後でしょうね。下手に2か月なんかにすると、女の子にそこまでを目標として2か月後に辞められるのが関の山だからです。
十分に馴染んで、もう移籍するのが面倒だと風俗嬢の方が思い始める時期、つまりずっと先が入店祝い金給付の時だと言えるでしょう。
日給保証7万円!
これは、通勤するタイプの風俗嬢にはほとんどの場合、適用されないようです。
適用されるのは出稼ぎの娘だけみたいです。
いずれにせよ、通常、風俗は出来高制だということを念頭に置いてください。
接客時間が発生しなければ収入に成らないのが普通です。
こう考えるとお店もそれなりの儲けがなければ、こんな条件(日給保証7万円)を提示しないことが推測されます。
例えば出稼ぎの風俗嬢であっても、以下のような過酷な労働が待っているはずです。
週5以上の勤務で毎日8時間勤務(特に繁盛する時間帯)。
フリーの男性客を少なくとも1日に5人から6人。
数字は概算ですけれども、少なくとも1日男性客5人くらいだったら、7万円÷5人=14,000円ですから、客単価25,000円~30,000円の風俗店だったら、折半のバックとしてお店側も元は取れますよね。
しかも“いつでも出動できるコマ”としてお店に待機させられるわけですから、そういった娘を「日給保証」なんていう、あたかも働かないでもお金が貰えるかのような文言で釣っておく価値はあるわけです。
同様に、「待機時給保証5,000円!」なんて文言も、釣り広告で、この手の過重労働が待ち受けていると考えて間違いないでしょう。
「日給20万円以上可!」という釣り文言も、同様です。超長時間コースでヘトヘトに成るまで働かされるのが実際の所でしょう。
それを連日続けることになど成ったら、疲労は頂点に達するはずです。
バック率80パーセント?
他に「バック率80パーセント!」なんていう誇大広告も求人の中にはあります。
しかし、こういった文言は単純に嘘だと考えてください。
普通、風俗でのバック率は50パーセントから60パーセントが関の山。
なので、80パーセントなんて言う場合には、なにかしらの数字の細工があります。
控除の名目でゴッソリ引かれる、なんてことが想定される所でしょう。
超簡単アダルトグッズモニターのお仕事?
「アダルトグッズモニターのお仕事!」なんて求人広告もあります。
これは胡散臭い例の典型と言っても良さそうです。
実態は、隠し撮りによるアダルトビデオの撮影だと言われています。
実際、企画もののAVにはこういった画像をウリにしている商品がたくさんあるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
風俗店の“盛ってる”求人広告の実態について考えてみました。
ここでもう一度、総括してみましょう。
- 面接に来るだけで1万円! → 嘘。
- 入店祝い金7万円! → 盛ってる(直ぐにはくれない)。
- 日給保証7万円! → 盛ってる(過重労働)。
- 待機時給保証5,000円! → 盛ってる(過重労働)。
- バック率80パーセント! → 嘘。
- 1日20万円以上可! → 盛ってる(過重労働)。
- アダルトグッズモニターのお仕事!短時間で1日3万円! → 嘘。
要するにほとんどの怪しげな文言は、信じるに値しないということです。
だから求人を検索する風俗嬢さんたちとしてが取るべき対策としては「まず疑ってかかること」、これに尽きます。
求人サイトの文言だけから判断してはダメです。
疑わしい条件については必ず、お店に口頭で確認しましょう。
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