突然の水ぶくれのような出来物が唇や性器に出来、そしてそれが妙にかゆかったり痛かったりしたら、かなり困惑してしまうのではないでしょうか。
風俗で働いているのなら、なおさら、不安になると思います。
水疱のような瘤が発熱をしているように感じ、それが仮にかゆみ、痛みを伴っているのであれば、それはヘルペスである可能性が高くなっています。
風俗で働いているのなら、ヘルペスについてある程度は知っていると思いますが、実際、どこまでヘルペスを知っているのでしょうか。
もしヘルペスについてよく知っているという自負があるのなら、完治しないという話を聞いたことがあるのだと思います。
一体完治しないとはどういう意味なのでしょう。
完治しないといわれる理由、およびその意味を含めてまとめていきたいと思います。
ヘルペスは完治しないって本当?
ヘルペスの恐ろしさを語る上でよく言われるのが、完治しないということです。
どういうことでしょうか。
完治しないといわれて一番はじめに思い描くのが、症状がずっと続き、一生その病気と付き合わなければならない・・・・・・という状態でしょう。
ヘルペスでいえば、性器や唇のイボがずっとあり、延々と発熱したり、痛み、痒みが続くという状態です。
もちろん、完治しない病気の中には延々と症状が続くものもあります。
しかし、ヘルペスの完治しない、というのはそういう意味ではないのです。
ヘルペスの症状である水ぶくれ、および患部の痛み、痒みはずっと続くことはありません。
むしろ、放置していても2週間程度で水ぶくれは瘡蓋となって完全に消えてしまうので、治りは早いほうです。
もちろん、医者に行って薬を処方してもらえば、もっと短期間で治ります。
これは性器ヘルペスであっても、口唇ヘルペスであっても、全く同じです。
性器ヘルペスは発症する場所が場所なので、使える薬は限られていますが、それでも治療に1カ月以上かかることは稀です。
では、症状はそれほど短い期間でなくなっていくのに、なぜ「完治しない」とされているのでしょうか。
それは、ヘルペスを誘発させる「単純型ヘルペスウィルスⅠ型、Ⅱ型」というウイルスが、決して死なないからです。
もちろん、完全に不死身というわけではありません。
寿命を迎えれば死にますし、免疫によって殺されることもあります。
症状がなくなるのは、その最たる証拠ですよね。
しかしながら、なぜ「死なない」のでしょうか。
それは、一旦身体の中に侵入したヘルペスウイルスは、完全に殲滅することは出来ないのです。
どういうことかというと、侵入したヘルペスウイルスは、免疫に攻撃されると、神経の奥深くに逃げ込んでしまうのです。
神経の奥深くにはさすがの免疫細胞でも攻撃することは出来ず、諦めるほかありません。
結果として、ヘルペスウイルスは神経の奥底で眠り続けるというわけです。
そして、ストレス、疲労で免疫力が低下すると、再び活動をはじめ、再発という形で表に出ます。
免疫力が低下するときには、以下のような時です。
・風邪を引いてしまって熱を出したとき
・疲れてしまったとき
・ストレスがたまっているとき
・長時間の紫外線を受けたとき
・月経の前など、ホルモンバランスが乱れがちなとき
・薬を服用して免疫力が低下しているとき
以上のような状況が続くと、患部に違和感を感じ始め、痛みと痒みを感じるようになります。
それから約半日後に水疱や潰瘍など、いつもの症状が出てくるのです。
そうして再発のたびに免疫細胞に攻撃され、またヘルペスウイルスは神経の奥底に逃げ込み・・・・・・と、いうことを繰り返すのです。
なので、完治することが、身体中のウイルスがきれいさっぱり消えることを示すのであれば、完治することはありません。
ウイルスと付き合っていかなければならないのです。
しかしながら、仮に発症したとしても症状の不快感を大幅に和らげたりすることは出来ます。
ヘルペスには特効薬である「抗ヘルペス剤」が作られているので、これを投与することによって比較的素早く症状の持続を終わらせることが出来るのです。
風俗で働いてるのなら、口唇ヘルペス、性器ヘルペスの両方に感染することもあるでしょうが、いずれにしても医者にいけば素早く治療することが可能になっています。
ヘルペスにならないために出来ることはなに?
以上のように、ヘルペスは完全に治すことはできない病気です。
完全にウイルスが死滅することはないので、何度も何度も再発してしまいます。
そのたびに病院にいったり、仕事を休んだりするのは嫌ですよね。
それがいやならば、まずはヘルペスにならないように気をつける必要があります。
ヘルペスを予防するためには、もちろん、その原因となる「単純型ヘルペスウイルス」を患部となる場所に接触させないことが重要です。
例えば、口元に水疱や潰瘍といったヘルペスの症状が出ている場合はキスやクンニを避けること、本番をするのであればしっかりとゴムをつけるなどの対策が考えられます。
ほかにも生フェラはしないこと、どうしても生でしなければならない場合は相手の性器や口元をしっかりと見ることも対策として有用かもしれません。
しかしながら、それでもヘルペスは完全に防ぐことは出来ません。
なぜなら、ヘルペスは症状が出ない状態であっても、潜伏しているウイルスが伝染してしまうことも多いからです。
無症状の状態でもヘルペスウイルスが侵入、発症というパターンは意外と多く、しかもその場合は外見などでは全く見分けがつきません。
まさか相手をするお客さん全てに性病検査をさせるわけにはいかないので、いくら予防をしても、場合によっては性器ヘルペス、口唇ヘルペスなどに感染してしまう場合もあります。
つまり、風俗で働く上ではヘルペスのウイルスに感染するリスクは受け入れなければならないもののひとつなのです。
もし感染してしまったら、今度は再発をしないように抑える必要が出てきます。
まず、ストレスや疲労を溜めないようにすることが大切です。
風俗で働くこと自体がストレスになる場合が多いと思いますが、3食きちんと食べること、出勤頻度を少しは抑えること、数日に1回はある程度ストレス発散に趣味を行いましょう。
加えて、少しでも規則正しい生活をすることを心がけましょう。
風俗で働く場合の多くは、夜から深夜にかけて働くことが多いでしょうから、なかなかそれは難しいかもしれません。
紫外線にも気をつけましょう。
患部に紫外線が当たりすぎると、かなりの確率で再発の可能性が高くなってしまうのです。
長時間外を出歩くときは日焼け止めを使ったり、帽子を被ったりして、普通よりもしっかりとした紫外線対策をしていきましょう。
つまり、風俗で働くという状況はヘルペスが再発しやすい状況なのです。
ヘルペスに悩む風俗嬢が多いのは、環境的な問題が大きいのも1つの原因ということでしょう。
ウイルスとは一生付き合っていくほかない! ヘルペスについてのまとめ
ヘルペスは一度感染してしまうと、身体から完全にウイルスを殺す術はありません。
そのため、一生再発の可能性と付き合っていくほかないのです。
その上最初の感染を完全に防ぎきることは難しく、自覚症状のない人から感染することもあります。
しかしながら、再発をある程度抑制することも可能です。
生活習慣を整えること、ストレスを溜めないことがその代表的な対応策ですが、風俗嬢にとってそれは難しいもの。
いわば、ヘルペスは風俗嬢にとって、職業病の1つともいえるかもしれませんね。
とはいえ、対応策を講じるのとそうでないのでは症状や再発の頻度が全く違います。
出来る限りのことはしておきたいところですね。
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